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警鐘を鳴らす:天安門破裂拳の教訓

先日、大人買いした『闘将!! 拉麺男』をお仕事に行く途中の電車の中で読もうとKindleを取り出したのです。

そしたら、こんなことになるわけです。

中国布包拳(ボクシング)王者の覇颶鑼(ハーグラー)が「天安門破裂拳!!」と言いながらアッパーで相手を天高くぶっ飛ばし、落ちてきたところをストレートでとどめを刺すわけです。この話が描かれたのは1983年で天安門事件が起きたのは1989年ですから、特に天安門事件を風刺したとかいうわけでもなく、当時は単なる中国の象徴とされる建物で、中国建国の父である毛沢東の肖像画が掲げられていて、めちゃくちゃざっくり日本で例えると皇居みたいなもんだと思ってもらってもよいかと思います。

そんな天安門を中国人が突然「天安門破裂拳!!」とか言い出すわけですよ。ざっくり日本で例えると「皇居爆破拳!!」みたいなもんですよ。不敬も甚だしい。とはいえ、覇颶鑼(ハーグラー)の試合を見ている観客もそんなのお構いなしに「やったーーー!!」と叫んで喜んでいるのです。どいつもこいつも非国民!

この「天安門破裂拳」ですが、アッパーで相手を天高くぶっ飛ばした時点ですでに勝負はついているのです。本当ならば、このアッパーが決まった時点で試合終了です。にも関わらずストレートでとどめを刺します。漫画の中では相手の顔面の真ん中に拳が思いっきりめり込んでいて、まぁ死んでるよね〜ってぐらいにはやられちゃっています。すでに負け確定の相手をぶちのめしているわけですから本当にひどい話です。

そんなえげつない連続パンチを「天安門破裂拳!!」って、それは本当にいいのか!?と思ってしまって、あのツイートになったわけです。みなさん、天安門破裂拳は使わないようにしましょう。合掌。