ぐわぐわ団

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恐怖の素人名人会

みなさんは素人名人会を知っているだろうか?

小文枝師匠が敢闘賞を発表する、あの会です。

だいたい、歌を歌う人が多いのですが、たまに落語やら、漫才やら、民謡やら、浪曲やら、舞踊やら、そういったものを披露する人がいました。NHKののど自慢とごっちゃに考えている人も多いと思いますが、素人名人会は鐘の音の後に豪勢なシンセサイザーの音が入って初めて名人認定となります。鐘の音だけではダメなのです。

目の大きな司会者が、素人に対して「コマーシャル」と強制的に言わせるのが、素人名人会の一番の見どころとなります。だいたい、小さい子が餌食となります。本当はもっとテレビに映っていたいのに、もっと歌っていたいのに、もっと踊っていたいのに、目の大きな司会者は有無を言わさずに「コマーシャル」と言わせるのです。マイクを口元に近づけられた素人は、もはや「コマーシャル」と言うしかありません。

「私はコマーシャルなどと言いたくない!」とごねた人を見たことはありません。そんなことをしたら、社会的に抹殺されるからです。社会的どころか、物理的に抹殺される可能性も否定できません。それほどの圧力がかかっていたのです。それはもう、毎週……ではありませんし、本当になんで素人名人会なんかを見ていたのかわかりませんが、とりあえず話を戻しますと、毎週ではないにせよ、なんとなく見ていたときに「コマーシャル」の圧力はものすごいものがあると、子ども心に怯えていたのです。

もし、私が素人名人会に出ることになって、目の大きな司会者に「コマーシャルと言え!」と脅迫されたとしたら、抗うことはできないでしょう。素直な心の持ち主ですから、それはもう諦めの境地でもって「コマーシャル」と言っていたと思います。それほどまでに「コマーシャル」は絶対なのです。

素人名人会の放映が終わってから、もう何年経つのかわかりません。Wikipediaか何かで調べたらいいのでしょうが、恐ろしいので調べる気もありません。ヤングな人たちは、ぐわぐわ団は何を書いているんだろう?と思われるかもしれませんが、ノスタルジーに浸っているのです。だからどうしたという話なのです。

素人名人会のことを今の時代に文章にすることの意義を噛み締め、これからも強く、強く生きていきたいと思います。みなさん、ご静聴ありがとうございました。ただし、聴いてないよね、読んでるよね。合掌。

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