ぐわぐわ団

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前のめり

水俣病の懇談会で被害者がまだ喋っているのにマイクを切って大問題になってしまいました。その場にいた大臣が「話を聞きますからマイクを返して差し上げなさい」と言っていればまるくおさまった話ですが、大臣は何もせず、後日謝罪行脚をすることになりました。

その際、また「懇談会を開いてください」と言われて「できる限り……」「最大限努力……」とこれまた歯切れの悪い事を言って、結局は「また開催します」と言ったわけですが、最初から「わかりました!」と言っておけばいいのに感が拭いきれません。

結局こういうもにょもにょした様子は、肝が据わっていない、覚悟がない、自信がないようにしか見えないのです。大臣の器ではないように見えてしまいます。

自信満々にふてぶてしく、前のめりなぐらいが見ていて気持ちがいいですし、人気も出るんじゃないかなぁと思うのですが、かと言って自信満々にふてぶてしくて前のめりな政治家って今までどんな人がいたっけか?と思ったら、これまたもんにょりなのです。

例えば、小泉元総理。「自民党をぶっ壊す」とかめちゃくちゃ自信満々にふてぶてしい態度で郵政民営化に前のめりな姿が人気を博して支持率がめっちょこ高かったわけですが、その結果がどうなったのか。今の郵便事情を考えてみましょう。普通郵便が届くまで2日はかかる、土曜日の配達はなくなる、ネット環境が整ってきたので郵便の利用が減っているのは仕方がないとしても、昔より悪くなっているのは事実です。

他にも、松本龍元環境大臣。自信満々でふてぶてしく「オフレコだからな!」と記者を恫喝したりして、さすがにバッシングを受けましたが、とはいえ「これぞ政治家だ」っぽさは感じることができました。

ていうか、民主党時代の大臣ってほとんどがみんな自信満々でふてぶてしくて「二位じゃダメなんですか!」と脳みそないないしたようなことを言ったり、迷惑だってのに福島第一原発にヘリで乗り込んだり、今から考えるともんにょり大爆発なのです。

そう考えると、やはり優柔不断で自信なさげでしょぼんとしている大臣のほうがよいのかもしれませんが、まぁなんというか難しい問題ですわな、はっはっは。合掌。