近鉄百貨店の中をぶらぶらしてたら突然声をかけられました。
「缶バッジを作るイベントに参加しませんか?」
「やります!」
言葉のキャッチボールに対して、豪速球を投げ返す感じというか、細かいところを完全にすっ飛ばして結論ぶちかますの、自分でもどうにかならんかなと思わなくもないのです。
この前も、心斎橋のApple Storeで、周りの人たちは店員さんに「これの性能は……」とか「こういうことをしたいんですが……」といろいろと相談して、店員さんが懇切丁寧にお答えされている中、アホの子みたいに、
「これください!」
ぎょぎょっとしますよね。
「じゃあ在庫があるかどうか確認を……」
「調べてます!あります!」
調査済みです。さすがにぎょぎょっとしますよね。
そういえば、郵便局で豆腐を買った時も、
「この豆腐……」
「買います!」
「え?いいんですか……」
本気で郵便局員さんがびっくりしてました。実は、順番待ちをしている間に、前の人が豆腐を勧められていて、もっちょりしていたわけです。話はだいたいその時に耳に入っていて、面白そうだな〜とは思っていたんですね。だから、声をかけてもらったら買おうと決めていたというのはあるんですが、もうちょっとコミュニケーションというものを大切にしたほうがええんじゃないかと思ったりもするのです。
駆け引きがない。
そう、駆け引きがないんです。中東の市場でモノを買うときは、1時間でも2時間でも値段交渉なりなんなりで駆け引きをすると聞きましたが、そんなもんをしている時間があれば「ノストラダムスの大予言」を読みたいんです。日々の生活でぼんわりしたい、べよべよしたいと言っているわりに、買い物だったり、物事を決めたりするのは一瞬で決めてしまうことがほんとに多い。後でもんもんとすることもあるんですけど、まぁ悩んでも仕方がないというか。
話を戻して、缶バッジの話。声をかけてくださった方がびっくりするぐらいの即答で参加の意思を表明し、相方と二人で缶バッジを作りました。ハルカス300のマスコットキャラクター「あべのべあ」の絵を描いて缶バッジを作ろう!という企画だったのです。もちろん、あべのべあも描きましたが、せっかくなのでぐわぐわ団のキャラクターもいろいろと描き添えて……
ホルベインアーチスト色鉛筆を使って描きました。24色セットで5,500円+税の高級色鉛筆です。久しぶりにアナログなお絵かきをしましたが、すごく楽しかったです。
イベントのスタッフさんに声をかけられました。
「子どもたちが遊んでいるんですね!」
「は……はい……」
やっぱりコミュニケーションを取るのは苦手です。合掌。