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鰻屋の屈辱

カノッサの屈辱はみなさんご存知だと思います。こんなんです。

カノッサの屈辱は、聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していたローマ王ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間に及んで雪が降る中、カノッサ城門にて裸足のまま断食と祈りを続け、教皇による破門の解除を願い、教皇から赦しを願ったことを指す。 また、カノッサ事件とも呼ばれる。

今回の話はカノッサの屈辱とは全然関係がありません。

こちらをご覧ください。先日の私たちの夕ごはんのおかずです。うなぎの蒲焼きを食べたかったのですが、最近はうなぎがお高いので、ぱちもんで我慢することにしました。「レンジで簡単」と書いてありますし、たれは「鰻屋のたれ」を買いましたので、いわゆる妥協の産物というものです。

それはそれとして、気になるのが「鰻屋が焼いた」というキャッチフレーズです。つまるところ、このさんまの蒲焼きは「鰻屋が焼いたさんまの蒲焼」なのです。鰻屋が焼いたんですよ、さんまの蒲焼きを。どう説得したのか、ものすごく気になるのです。

「鰻屋さん、さんまを焼いてください!」

「オレは鰻屋だ!ウナギを持って来い!」

「さんまを焼いてもらわないと困るんです!ウナギは入手困難なのです!」

「オ……オレのプライドが!鰻屋としてのプライドが!」

「プライドよりも売り上げが大切です!」

「ウ……ウナギを……焼かせてくれぇ!」

想像するに、こんな感じだと思うのです。そして、プライドをかなぐり捨ててさんまを蒲焼いた鰻屋の苦悩を思うに、胸が苦しくなります。鰻屋にムチャをさせてしまった……そんな思いが、胸中に渦巻くのです。

さんまを蒲焼いた鰻屋がその後、どうなったのか、私は知る由もありません。鰻屋の看板を下ろして、さんま屋になったという話も聞きませんし、ウナギは稚魚が全然取れずにエラいことになっています。将来的にウナギは食べられなくなるかもしれないと言われていますが、それはそれ、ウナギはウナギで、ウナギがだめならウサギでもさんまでも何でもええやんというわけにもいかないのも事実です。

だんだん、話の内容をぐちょぐちょにして、煙に巻くいつものぐわぐわ団の手法が全開となっていますが、とりあえず、さんまの蒲焼きはウナギとは違うものの、そこそこ美味しかったことはお伝えしておきたいと思います。

鰻屋にさんまを焼かせてはいけない。さんま屋にウナギを焼かせてもいけない。餅は餅屋と言いますから、いっそのこと、餅屋にウナギもさんまも焼いてもらったほうがよいかもしれません。そんな昼下がり。合掌。

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