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読んで損する楽しいブログ

高校生の時に国語の先生に教わったこと

ゆーめんさんのブログ『絶対撃砕』のこちらの記事。普通の芸能ネタかなと思ったら、ご自身の経験も含めて、がっちょり奥が深くてびっくりしました。

yumen12.hateblo.jp

ブスとかデブとかガリとかチビとかデカとかさ、そういう言葉大嫌い。
芸人さんが容姿の欠陥で笑いを取ってるのは、彼らがプロだからですよ。覚悟を決めた商売だから。

この文章を読んで、高校生の時に国語の先生に教わったことを思い出しました。

先生が黒板に下ぶくれのおちょぼ口、眉毛は目の上にまん丸で、目はツリ目。一言で言うなら能面の「おかめ」みたいな絵を一気に描きあげたのです。絵心が全くない先生の絵はそれはそれはおもしろくて教室は爆笑に包まれました。

「みんな、笑っているけどな、平安時代の美人ってこんなんやったんや。」

みんな、きょとんとしています。

「世界三大美人って知ってるか?エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃、日本の小野小町や。クレオパトラは鼻がめちゃくちゃ長くて鉤鼻で、楊貴妃は纏足をしていてコマみたいな体型で、小野小町はこんなんや。美人と言っても時代によって全然違うんやで。」

当たり前といえば当たり前ですが、時代によって価値観というのはめっちょこ変化します。 今、バブル時代に流行っていた格好をしても、なんとなくしっくりこないどころか、下手したらギャグになってしまいます。肩パッド入りのド派手なジャケットを羽織っている人なんてどこにもいませんし。

高校時代の国語の先生、平安時代の生活にも話が波及して、お風呂には入らないし、トイレはおまるだし、臭くて仕方がないからお香を焚いてごまかしていたとか、そんな話で教室を沸かしていました。

時代によって美人はころころ変わるし、太っている人がもてはやされる時代もあれば、痩せていないと出世できないなんて時代もあるし、今の時代の常識が次の時代の常識とは限りません。容姿で笑いを取るなんて方法は今の時代にしか通用しないし、すぐに時代遅れになってしまって理解されなくなります。

誰かひとりをターゲットにしてイジって笑いを取るなんてのも昔は当たり前のようにしていたけれど、今はイジメっぽく感じて嫌がる人が増えているのも肌で感じている変化だし、いろんな人に楽しんでもらって、笑顔になってもらえるコンテンツを作るのって実はものすごく難しくて大変。

とはいえ、あんまり考えすぎると文章が書けなくなるので、とりあえずは自分のバランス感覚を頼りに、自分が楽しめる文章を綴っていきたいなと思います。

ちなみに、ブスとかチビとかハゲとか、そういう言葉は私も嫌い。合掌。