これは当然のことですが、小指を噛んだらあきまへん。
伊東ゆかりが『小指の想い出』という歌で「あなたが噛んだ小指が痛い」と歌っていましたが、噛んだら痛いに決まっています。
痛いというからには、どこかが傷ついていることになります。皮膚、腱、靭帯、動脈、静脈、神経、骨、関節、複数の組織が損傷を受けている可能性も否定できません。指先の皮膚が白くなっているようでしたら、血が流れていないため、すぐに救急車をよび、治療可能な専門施設を受診する必要があります。指が完全に切断されていたとしても、手術すればくっつく可能性もありますので、まずはお医者さんに相談しましょう。ぐわぐわ団など読んでいる時間はありません。
そもそも、指を噛まれて痛いというのに歌を歌っているなんて、実にのんき極まりない話です。切腹をするまえに辞世の句を詠むのが武士の習わしであったとしても、それは腹を切る前に詠むから理解もできますが、腹を切ってから「私が切ったお腹が痛い」などとのんきに歌を歌っていたら、ちょっとおかしいではないですか。さっさと介錯しなければなりません。小指を噛まれたからといって介錯をする必要はありませんし、命はこれからも続くのですから、まず第一にすべきことは小指の治療でしょう。歌うのは治療をして、痛くなくなってからでもよろしい。
「あなたが噛んだ小指が痛かった」のであれば、私もここまで伊東ゆかりにとやかく言うつもりはありませんでした。でも、実際には「あなたが噛んだ小指が痛い」という、まさに今。見過ごすわけにはいかないのです。医学を志し、タダで医者になれるという理由で「防衛医大に行きたい!」と担任の先生に伝えたところ「英語で赤点取ってるようじゃ無理。」と一刀両断された私が言うのですから、間違いはありません。とにかく、小指の治療を優先させましょう。
ちなみに、英語に関しては予備校時代に一念奮起し、ラジオ英会話を毎日毎日聴いてとことん勉強しまくったら一時的に成績が上がりましたが、所詮は付け焼き刃。大学に入るや否や英語力はとことん急降下。外国人講師によるコミュニケーションの授業など受けとうないと駄々をこね、なぜか英語の授業だというのに先生が学生の恋愛相談を受け付けるという、わけのわからない授業に潜り込んで単位をせしめたのが今ではよい想い出です。合掌。