最近のマンションはエントランスがあって、エレベーターがあって、各自の部屋に行くようになっています。こんなの、最近のマンションに限りません。そして、自分の部屋はきちんと決まっていて、他の部屋には入れないようになっています。これも、最近のマンションに限りません。
しかし、これだと毎日毎日同じ部屋で過ごすことになります。そんなの当たり前やんと思われるかもしれませんが、毎日毎日同じ部屋で過ごしていると飽きるなんて人もいないとも限りません。今日は和風の部屋で、明日は洋風の部屋で、次の日は南国風の部屋で過ごしたいというニーズもないことはないと思うのです。
鯖の塩焼きは美味しいけれど、毎日毎日おかずが鯖の塩焼きだと「また鯖の塩焼き？たまにはステーキでも食べたいよ！」となるのが人間の業というものです。先日紹介した逆転オセロニアのアイドル・クラフィールのどす黒さみたいなものです。
というわけで、新しいマンションのスタイルを考えました。
エントランスにパネルがあって、使っている部屋と使っていない部屋が一目でわかるようになっています。和風、洋風、南国風、SM風、いろいろなバリエーションが揃っています。浴槽が光るなんてこじゃれた仕掛けのある部屋もあります。その中から利用したい部屋のボタンを押すと、控え室からおばちゃんが出てきて鍵を渡してくれます。
部屋に入って、ゆっくりと過ごしましょう。
そして、部屋から出るときは電話で連絡をします。「冷蔵庫のご利用は？」「カップラーメン食べてはらへん？」部屋に備え付けの飲みものや食べものをいただいた際の清算をするためです。お金のやりとりは控え室のおばちゃんと直接やりとりするのも大変なので、ハイテクな装置を使います。お金をカプセルに入れて、空気圧でぶっ飛ばしてやりとりをします。ハイテク過ぎてヤングな読者は「？」と思われるかもしれませんが、ある程度の年代の方たちは「！」と思われることでしょう。エアシューターといいます。
このようなマンションだと、毎日違う部屋で過ごすことができるため、ものすごい潜在的なニーズがあると思います。アイデア料ください。合掌。
