恥の多い生涯を送って来ました。
具体的にどういうことかというと「内祝い」とは何かを知らずに今まで生きてきたのです。ぶっちゃけ言いますと「内祝いって何やねん？」ということです。
調べてみると、お祝いをもらったお返しをすることだそうです。だいたい「半返し」と言って、もらったお祝いの半分の値段のものを贈るのだそうです。この時点でもう、めっちょこめんどくさいんですけど。
例えば、出産のお祝いを贈る側の気持ちとしては「お子さんが産まれてきてよかったね〜」「何にもできないけどよかったら使ってね」ぐらいの気持ちなので、「お返しなんていらない」のが本音です。お返しを考えさせるのがイヤというか、そんな暇があったら子育てがんばれ！なのです。贈られた側のことを考えてみましょう。相手の贈ってくれたプレゼントの値段を調べて、その値段の半分のものを探して、贈らねばならないんですよ。こちらがうっかり、すっとこどっこいのぼんくらなモノを贈ってしまったとしましょう。それが10,000円だったら、すっとこどっこいのぼんくらなモノを受け取った挙句に5,000円の出費ですよ。地獄じゃないでしょうか。はっきり言いましょう、無理。
先ほど、贈り物がどうのこうののサイトをザッと見をしたのですが、自分が贈ったもの以上の内祝いが返ってきて受け取った側が「カチン！」ときたとか、自分が贈ったものの３分の１以下の値段のものが返ってきて受け取った側が「カチン！」ときたとか、何をしても「カチン！」としかこないのではないかと思うようなことばっかり書いています。
もっと恐ろしいことがあります。10,000円の出産祝いを贈りました。5,000円の内祝いを返しました。次は2,500円の内祝い、1,250円の内祝い、625円の内祝い、312円の内祝い、156円の内祝い、78円の内祝い、これがずるずると続くのです。1円以下にはならないと思われるかもしれませんが、以前、大阪証券取引所の新興市場ヘラクレスで1円張り付きとなり取引システムをぶち壊したサンライズ・テクノロジー（旧社名プライムシステム）の株式は、1円の株1,000株を1株に併合した途端、瞬く間に株価が下落して、実質1円以下になっても株価が下がることを証明しました。内祝いが1円になったとしても、まだまだ先はあるのです。おそろしいことです。
かと言って「内祝い、いらないからね」と言うのも、暗に内祝いを期待していますと言っているようにも聞こえるので難しいところです。つまり、内祝いなんてやめようと言いたいのです。「内祝いをやめようなんて非常識だわ！」という常識人が集まって、ぐわぐわ団を叩いて炎上しないことを祈ります。合掌。
