好漢
『哭きの竜』第4巻、154ページ。
東海の暴れん坊・本宮春樹が、関西共武会初代会長・海東武の命を狙いに行く時の一コマです。『哭きの竜』4巻は何度読んでも心が震える良書です。登場人物の発する言葉ひとつひとつが宝石のようにキラキラと輝いています。
「本宮はん……雑魚はあんさんや……!!」
海東武のこの言葉を聞いて、竜の後ろでドッと倒れる本宮春樹。
『哭きの竜』を知らない人にとっては、本当に何を書いているのかさっぱりわからないかと思いますが、とにかく本宮春樹は好漢だったのです。
というわけで……
最近、北朝鮮の「こうかん」とか、アメリカの「こうかん」とか、韓国の「こうかん」がいろいろとすったもんだしているニュースを耳にするわけですが、私の脳内辞書はこれらの「こうかん」を全て一度「好漢」に変換するのです。
そのたびに、本宮春樹が脳内に浮かび「好漢であったという」とナレーションが入ります。「頭は大丈夫か?」と思われるかもしれませんが、大丈夫なわけないでしょう。大丈夫だったら、こんな文章は書いていません。米朝関係に関する深い考察を書いているに決まっているのです。
北朝鮮の好漢とアメリカの好漢が話し合いをしているなんて聞くと、
「撃てるものなら撃ってみい!!」
「ほざけや、トランプ」
「金正恩、なぜ撃たん」
「おめぇこそなぜ、とどめを刺さん!!」
「トランプぅ、どこまでわしをコケにさらすんじゃ〜〜っ!!」
みたいな会話が脳裏に浮かぶのです。
……と書いていて、ようやく今の世界情勢が飲み込めてきました。
ドナルド・トランプ=石川喬
金正恩=本宮春樹
習近平=海東武
このように考えるとしっくりきます。つまり『哭きの竜』を読めば、世界情勢が理解できるというわけです。
Amazonビデオで『哭きの竜』のアニメを見ることもできます。こってりしたおっさんしか出てきませんが、ご了承ください。合掌。
英国人は朝から大変であるということ
英国人は朝から大変だと思いました。
英国人の朝の挨拶は「Good Morning!」です。
朝の起き抜けに、低血圧の人に至ってはぼーっとしてどうにもこうにもならん状態で、低血圧でないとしても起きてすぐはしんどいというのに、"Good"なのか、"Bad"なのか、瞬時に善悪を判断しないといけないというのはとても大変なことだと思ったのです。
「Good Morning!」と挨拶をすれば、「いやいや、今日はバッドだよ、グッドじゃないよ……」としょんぼりとされてしまう可能性があります。
かといって「Bad Morning!」と挨拶をしたら、「今日は良い日だと思っていたのに、縁起が悪いじゃないか!」と怒られてしまう可能性も否定できません。
"Good"なのか、"Bad"なのか、実に難しい問題なのです。日本人の朝の挨拶は「おはようございます」ですから、早いか、遅いかの判断をせねばなりませんが、少なくとも善悪の判断より簡単です。
さて、英語を使うのは英国人だけではありません。米国人も英語を使います。
米国人の朝の挨拶は「Good Morning!」です。
朝の起き抜けに、低血圧の人に至ってはぼーっとしてどうにもこうにもならん状態で、低血圧でないとしても起きてすぐはしんどいというのに、"Good"なのか、"Bad"なのか、瞬時に善悪を判断しないといけないというのはとても大変なことだと思ったのです。
「Good Morning!」と挨拶をすれば、「いやいや、今日はバッドだよ、グッドじゃないよ……」としょんぼりとされてしまう可能性があります。
かといって「Bad Morning!」と挨拶をしたら、「今日は良い日だと思っていたのに、縁起が悪いじゃないか!」と怒られてしまう可能性も否定できません。
"Good"なのか、"Bad"なのか、実に難しい問題なのです。日本人の朝の挨拶は「おはようございます」ですから、早いか、遅いかの判断をせねばなりませんが、少なくとも善悪の判断より簡単です。
英国人の心配だけではなく、米国人の心配までするぐわぐわ団、ノーベル平和賞を受賞する日も近いと思います。合掌。
『恋は雨上がりのように』を観てきました
女子高生(17)が、さえないファミレスの店長(45)に恋をするというこの映画。感想としては「大泉洋がなんだかんだでかっちょいい」でした。
いろいろと思うところはあれども、まずはキャスティングもされていないというのにTEAM NACSのリーダー・森崎博之が出演している点に注目です。たぶん、なんのことかさっぱりわからないと思いますのでネタバレしないようにうっすらと書きますが、大泉洋の先輩は絶対に森崎さんです。わかる人にだけわかればいいです。
他にも『おにぎりあたためますか』を知っているのでニヨニヨしてしまったり、『水曜どうでしょう』が好きなので「(原題)Men and alcohol」を思い浮かべずにはいられなかったり、ついつい映画から離れたところで楽しんでしまいましたが、映画そのものもとてもよい映画でした。
「未練ではなく執着」という言葉が映画の中で出てきます。
夢をあきらめきれない感情を「未練」ではなく「執着」という言葉で表現しようとするところに、なかなかにぐっとくるものがありました。私自身の経験で恐縮ですが、終戦直後のモノ不足の折、明日を生きるためにはまず食べ物を探さねばならないというのに、気がついたら紙とペンを手にしていたことを思い出し、あの感情は確かに「未練」ではなく「執着」だったと思うのです。
今でこそ、iMacですちゃらかとブログで文章を書いているものの、あの当時は一文字書くだけでも必死でした。そんな「執着」があるからこそ今があるのです。
とはいえ、私は別に小説家になりたいわけではありません。小説を書くなんてのはとても難しいことで、登場人物、あらすじ、いろいろなことを考えなくてはいけません。そんな面倒なことができようはずもなく、ただただ思いつくままに駄文を書き連ねるのが楽しいのです。終戦直後に書いた「自分の文章がつまんないとか、需要がないとか、判断するのは自分じゃない」という文章は今もちょいちょい読まれていますが、とにかく好き勝手に文章を書くのは楽しいものです。
映画の話をするつもりが、ついつい昔話をしてしまいました。お年寄りの話は聞いておいて損はありませんが、かと言って得でもありません。合掌。
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