ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

桜が咲いた

大阪で桜が開花が発表されました。

 

大阪管区気象台の職員の方が「桜の標本木で5輪の開花を確認しておりますので、『桜の開花日』ということにしたいと思います」と仰ったのです。実に回りくどい。

「桜の標本木で5輪の開花を確認したので、『桜の開花日』にします」でよいのです。にも関わらず「確認しております」とまだるっこしい言い回しをした挙句に「……ということにしたいと思います」とこれまたどうしてこんな言い方になってしまうのかと、私はフランス人ですが思うわけです。いくら謙遜の国日本であったとして、このように回りくどく言う必要はありません。フランス語なら「ジュティーム、ボンジュール!」で済むではありませんか。

もっと言うと、気象台の職員の方は桜の開花宣言をする権限を持っている方のようです。しかしながら「……と思います」と断定をしませんでした。もしかしたら気象庁長官がハンコをぼーんと押さないと宣言にはならないのかもしれませんが、それはあくまでも形式的なことであって、気象庁の職員の方の判断が覆ることは万が一にもないのですから「……と思います」とお茶をにごす必要はないはずです。もしかして「5輪の開花」と言ってしまったけど、実は4輪だったらどうしよう……という不安があったのかもしれません。でも、それを加味しても自分で5輪の開花を確認した以上、腹をくくる必要があるのではないでしょうか。

なんでもかんでも曖昧にすればよいというものではありません。もちろん、日本の美意識として断定を好まないということは重々承知しております。しかしながら、一時が万事、曖昧にしていてよいはずがありません。全てをイエスかノーのイエスノー枕で二択にしなさいというわけではないのですが、桜の開花日はイエスかノーでよいはずです。「……と思います」など絶対に口にしてはいけないのです。

「あなたにはお給料が支払われます……と思います」と言われたらどうしますか。「……と思います」ってなんやねん!と怒るでしょう。桜も怒らねばならないのです。今こそ立ち上がれ、桜たちよ!合掌。

育休で「手取り10割」?

岸田首相が産後の一定期間に男女で育休を取得した場合の給付率を「手取り10割」に引き上げると表明しました。

以前から「異次元の少子化対策」と銘打っていろいろと考えているようですが、この「手取り10割」に関しては少子化対策としては笑止千万。いくらなんでも国民をなめているとしか思えません。そば通の人はやたら十割そばを好みますが、本当に美味しいのは二八蕎麦なのです。

ですから「手取り10割」なんて言われても、私自身は「なんかインパクトねぇなぁ」としか思えないのです。はっきり言いましょう。「手取り10割」なんてのは少子化対策にはなりません。二八蕎麦のほうが美味しいというのはこの際どうでもいいことなので横に置いておきますが、総理大臣が「手取り10割」と言ったところで「じゃあ子作りすんべ」となるかといえばならないのです。もともと子どもを作るつもりだった人が「あ、ラッキー」ぐらい。

「異次元の少子化対策」と聞こえはすごいものの、出てくる案がどれもこれもしょぼくれていて、ちっとも異次元ではない。実に発想が貧困です。

『子どもを作る気がない人たちに子作りをしたくなるようにさせる』のが異次元の少子化対策ではないのでしょうか。「子どもを作りたい人がちょっと得する」ぐらいで異次元の少子化対策なんて言われてもピントがずれているのです。

ぐわぐわ団としては「手取り10割」ではなく「手取り10倍」ぐらいのインパクトある案が欲しいと思っています。育休を取っている間は手取り10倍となれば意地でも育休を取るでしょうし、手取り10倍目当てに子どもを作ろうと考える人が出てきてもおかしくないはずです。

夫婦で働いていて、二人とも育休をとれば、それこそボーナスタイム突入ですから少子化対策にもなりましょう。財源なんてのは適当に超長期国債でも発行すればよろしい。子どもの数が増えたらなんとでもなります。

もしくは「私が種付けをするのでどんどん子作りしてください!養育費もきちんと払います!」と総理大臣自ら種馬宣言をして積極的に少子化対策をするかです。とはいえ、海外勤務で公用車使って観光してお目玉をくらうぼんくら息子にしかならない可能性もありますので、あまりオススメはできません。合掌。

 

川島英五の『時代おくれ』は決して時代遅れではない

今でも歌い継がれる名曲というのはたくさんあります。細川ふみえの『スキスキスー』、細川ふみえの『だっこしてチョ』、そして細川ふみえの『にこにこにゃんにゃん』などは今でもカラオケに行ったら必ず誰かが歌って盛り上がることで有名です。そんな名曲の中にはシブい歌もあります。川島英五の『時代おくれ』などはその代表と言えるでしょう。

♪一日二杯の酒を飲み、からしっとりとはじまる『時代おくれ』ですが、実はちっとも時代遅れなどではありません。その次の歌詞を見てみましょう。

さかなはトクニコ・ダワラズ

最近、大阪で流行っているメキシコ料理「トクニコ・ダワラズ」で酒を飲んでいるのです。

メキシコではよく食べられているダワラズ(パンガシウスのような白身魚)をトルティーヤの生地で巻いて油で揚げた料理です。これが大阪の京橋、特にグランシャトー近辺で大流行りしているのです。ダワラズの輸入が追いつかず、現在ではパンガシウスやタラを使った似非トクニコ・ダワラズを出している店も多くあると聞きます。

スパイシーな味付けで、お酒によく合うと言います。私自身はお酒を飲まないのでごはんと一緒に食べたりしていますが、実によいものです。どんなお酒にも合うそうなのですが、やはりテキーラと一緒に食べるのが一番合うようです。

ちなみに、テキーラってひげもじゃのメキシコ人が醸造している樽の中に入って体全体を使ってぐーろぐーろとお酒を混ぜているという話を聞いたことがあって、衛生的にどうなのかと思ったことがあるのですが、アルコール度数が高いため、きちんと殺菌されているということです。安心して飲んでいただければよいと思います。私はお酒が飲めませんので関係ありません。

というわけで、川島英五の『時代おくれ』ですが、おそらくテキーラを飲んでいたのでしょう。そして、二杯という言い回しも量がわからないため、大ジョッキで二杯と考えて間違いないと思います。そして、トクニコ・ダワラズをガッシガシ食べていたのです。時代の最先端であり、決して『時代おくれ』ではありません。頑張りましょう。合掌。