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第三のビールをロンジテュディナルシートで飲む

とりあえず今回の話を進める前に、みなさんに知っておいてもらいたいことがあります。鉄道好きな方であれば当たり前のことなのですが、座席の種類に関してです。鉄道列車の座席の種類は、大きく分類すると、クロスシートとロングシートの2種類があります。クロスシートというのは、進行方向に対して真っすぐ、もしくは逆向きに座る座席で、ロングシートは進行方向に対して90度の向きで座る座席のことです。ちなみに、ロングは「長い」ではなく、「縦の」を意味する"longitudinal"の略ですので、念のため。

クロスシートのほうが個人の空間を確保しやすいので、新幹線や特急などの長距離列車用の車両では必ずクロスシートになっています。一方、ロングシートは座った人が向かい合わせになり、その間の空間には人がつり革を持って立っていることがありますので、なんとなくみんな一緒の空間にいる、みたいな雰囲気に包まれます。魔女の宅急便のテーマ曲にもなりましたが、車内が『やさしさに包まれたなら』であればいいのですが、だいたいロングシートの車内の空間は殺伐としているというか、やさしさではない何かに包まれていることが多いです。

そんな、ギスギスした空気の中、たまにいるのが第三のビールを飲んでいるおっさん。どうしてわざわざこんなロングシートの車内で第三のビールを飲んでいるのか。しかも、お酒に弱いのか、顔を真っ赤にしてたりする。いろいろと疑問はあるんですよ。エビスビールを飲んでいる人を見かけることがないこと、ほとんどの場合、つまみもなしでぐいぐい飲んでいること。人によってはカバンからおかわりを取り出したりすることもあり、いろいろと考えるとみょんみょんするので、あんまり考えないようにして「お酒が飲みたかったんだねぇ。よかったねぇ。」と、達観した感じで思考を無理やり止めるようにしているのです。

ワンカップの日本酒を飲んでいる人もいますけれど、あの方たちはもはや達人としか言いようがないので、私の理解の範疇ではありません。あくまで、今回話題として取り上げたいのは第三のビールをぐびぐびと飲んでいる人です。

なんとなく、一度クロスシートで第三のビールを飲んでみたいなぁと思ったりもするんですよ。でも、そもそもお酒を飲まないですし、家に帰ってからゆっくり飲めばいいやんとも思うし、家に帰ったらゆっくりできないから電車の中で飲むのかもしれないし、疑問ばっかりです、今回は。

ヤクルトの銀紙を爪楊枝で穴を開けて、ちびりちびりちゅうちゅう吸うように飲むほうが楽しいので、するならヤクルトちゅうちゅうです。たぶん、しません。合掌。