ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

天下りの何が問題なのか!

えらく挑戦的なタイトルにしてしまいましたが、今回も例に漏れず与太話です。天下りしていた人が「天下りの何が問題なのか!」と言いだしたら、それこそ大炎上なのですが、ここは与太話の殿堂・ぐわぐわ団です。お間違えのなきよう。

というわけで、昨今再び話題となっている「天下り」とは、どういうことでしょうか。この前、勢いで買ってしまったiPhoneのアプリ「精選版日本国語大辞典」を使わない手はありません。何と言ってもセール中でも4,800円しましたからね。今はセール期間が終了したので7,800円します。結構なお値段ですが、もともとの「精選版日本国語大辞典」は3冊セットで45,000円(税別)ですから、お得といえばお得なのです。しかも、本だとべらぼうに重たいし、存在感もずっしりですが、アプリなら必要な部分だけしれっと調べることができるので、ものすごくありがたいのです。

話がそれましたが「天下り」を調べると……「天降」となってます。最初の説明は「天上界から地上界に降りること。また、その人。」と書かれています。14世紀前半に書かれた『源平盛衰記』に、その記載があるそうです。これは違いますね。天上界から地上界へ降りた人を問題にするのであれば、まずはその人を探してこないといけません。誰やねんな、それは。

二番目の説明は「上役から下役へ、あるいは、官庁から民間への強制的なおしつけ、命令。また、そのようにして任命された人。」とあります。「官庁」と変換したいのに「浣腸」が先に出てくるのはどうにかしたいです。たぶん、この説明も違います。

三番目の説明が「官僚がそれまでの仕事と関連のある民間の会社、または団体などの高い地位に再就職すること。」と書かれており、今回問題にしているのは、この三番目の天下りのことではないかと推測されます。1935年の「溜飲を下ぐ」という本に「天下りは役人の役徳となる」という記載があり、もしかして当時から天下りは問題だったのではないでしょうか。「精選版日本国語大辞典」は、調べた言葉の意味だけではなく、使われ方が載っているので、やけに面白かったりします。値段が張るのでオススメはしませんが。

というわけで、天下りの何が問題なのかですが、下りばっかりだからです。電車は下りもあれば、上りもあるのです。天下りばっかりではなく、天上りもあれば、解決するのです。いきなり「キミは今から事務次官だ!」って言われるのです。油断しないよう、しっかりと準備しておきましょう。合掌。