ぐわぐわ団

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身分証明書という言葉にもんにょり

普段、何気なく目にしている言葉が、よくよく考えるともんにょりする言葉だったと気がついてびっくりした話です。

ecoplaceさんのブログの記事を読んで、ハッとしました。

www.ecoplace0.com

「マイナンバーカードは身分証明書になります!」

ちっとも普及しないマイナンバーカードをどうにかするために政府がこんなことを言いだしました。CMで高橋秀樹が「普段の生活で身分証明書って意外と必要になりますよねぇ」と言い、特に運転免許証を持っていない高齢者に向けて「身分証明書としてマイナンバーカードを作りましょう!」という働きかけをはじめました。

ここでecoplaceさんが不快だと仰るのが「身分」という言葉。

気になったので調べてみました。出典は日本国語大辞典です。

身分とは「1、社会における地位。社会的な序列。2、身の上。境遇。3、人の法律上における地位、資格。4、しんぶん(身分)=身のほど、みぶん。分際。」と書かれています。

身分証明書も調べてみると「官庁、学校、会社などで、その所持者がそこに所属している官吏、職員、学生、社員などであることを証明する文書」とあります。

大辞林も似たようなものですが「封建社会における制度的階級序列。西洋中世の貴族・僧侶・市民・農奴、日本江戸時代の士・農・工・商の類。」という記載が別途あります。何となくもんにょりしてきませんか。

確かに、「身分」という言葉は今の時代にはそぐわない気がします。「身分」という言葉を使うのはどんなときかを考えてみても「いいご身分ねぇ……」と嫌味を言われるときぐらいです。

わざわざ、国に「身分」を証明してもらうというのもけったいな話で、社会における地位や社会的な序列なんて証明できることではないのです。ぐわぐわ団がことあるごとに使っている言葉「みんなちがって、みんなかわいい」、この言葉は地位や序列とは無関係です。考えれば考えるほど「身分証明書」という言葉がもんにょりします。

……本人確認書類、ですよね。

わざわざ「身分証明書」という言葉を使う必要性がどうしても感じられません。みなさんはどう感じられたでしょうか。もんにょりしませんか。合掌。

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www.ecoplace0.com