ぐわぐわ団

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情報の真偽を見定める能力

キュレーションサイトの問題を受けて、IT関連に詳しいとか言う人がニュース番組で偉そうに「これからは情報を受けとる側も、情報の真偽を見定める能力が必要となってきます。」と言っていました。そして、これまた偉そうに「情報を提供する側も正しい情報を提供していかなければならない。」と言っていました。

まず、情報の真偽を見定める能力が必要という無理難題に対して。そんなに簡単に受け手が情報の真偽を見定めることなどできるわけがありません。例を挙げて説明致します。以前、大スポこと大阪スポーツにおいて、一大スクープが報じられました。

マイケル・ジャクソン、鼻もげた

ミュージックビデオの撮影中、マイケル・ジャクソンに水をかけるシーンがあり、水圧が強すぎたので、鼻がもげたというニュース。真偽としては、マイケル・ジャクソン本人に確認するより方法はありません。まさか、当時「鼻がもげたんですか!」と聞きに行った人はいませんでした。行っても、たぶん門前払いでしょう。比喩表現でもなんでもなく、本気で門前払いだと思います。となると、真偽の確認のしようがない。こうしたニュースであっても、情報を受けとる側は、真偽を見定めなければならないのでしょうか。

他にも、大スポこと大阪スポーツでロシアの大統領の一大スキャンダルが報じられたことがあります。

エリツィン、アル中

うん、知ってた。たぶんそうだと思っていた。ロシアなんて寒い国でウォッカをあおりまくっていたら、そりゃアル中にならないほうがおかしい。当時のエリツィン大統領、お酒好きそうな顔をしてましたからね。でも、間違いなくアル中なんだろうなと思う反面、本当にそうなのかどうかは確認のしようがないのです。マイケル・ジャクソンよりもハードルは高い。しかも、アル中だとわかったところで、だからどうした感が半端ない。

つまり、情報の真偽を見定める能力なんて磨きようがなく、もっと言うと、情報の真偽を見定める必要はないのです。ただ、面白かったら楽しめばいいし、ひどいことが書いてあったら怒ればいいのです。世の中にある情報のほぼ全てが、実は自分とは関係のないことであって、そんなことに振り回されている暇はないのです。星野リゾートが新今宮の駅近くに高級リゾートホテルを建てようと、それは自分とは関係……ないこともないんですが、直接的にはないのです。間接的にもあるかどうかわかりません。

そして、もう一つ「情報を提供する側も正しい情報を提供していかなければならない。」という発言は、ぐわぐわ団に対する宣戦布告です。正しい情報など不要、おもしろければ万事解決、与太話こそ正義です。

 

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このように、情報に対する接し方が変化した、新しい時代となったのです。合掌。