Amazonプライムで『仮面ライダー1号』を観ました。
ネタバレもへったくれもないと思うので好き勝手に書きますが、藤岡弘、が演じる仮面ライダー1号、本郷猛が途中で死ぬのです。
そして、死亡診断書やら火葬許可証やら煩雑な手続きを全てすっ飛ばして、唐突に本郷猛が荼毘に付されるのです。木材を積み上げてベッドみたいにして、その上に本郷猛が横たわり、燃やされるのです。
演出上、仕方のないことだと思うのですが、素人目に見ても圧倒的に火力が足りない。ガソリンを使うわけでもなく、木材パワーだけで本郷猛を荼毘に付そうとする無謀さにものっそもんにょり。魚を焼いているのとは違うんだから、美味しそうに焼いてどうするつもりなのかと。
実は、日本の火葬の技術というのは世界最高レベルで、全てを灰にせず、ある程度骨の形を残したまま焼くなんてのは、生半可な技術ではないのです。しかも、痩せている人もいれば、肥えている人もいます。火加減の調節も必要でしょうし、焼く時間の調整も必要でしょう。
火葬というのは大変難しいということを十分認識していただいたうえで、素人が適当に木材を積み上げて火葬をしようということがもう、なんというか、もんにょりなのです。しかも、燃やす対象は改造人間です。燃えるかどうかも正直わからない。火葬するならもっとちゃんとしてほしいと思いました。
そして、ネタバレもへったくれもないと思うのでさらに好き勝手に書きますが、藤岡弘、が演じる仮面ライダー1号、本郷猛は生き返ります。
荼毘に付されている途中で、ぼかーんと爆発して生き返ります。映画のストーリーを考えた場合、とりあえず火力が足りないことは無視するとして、本郷猛をしっかりと焼き上げて、そのあとで骨揚げやら、納骨やら、四十九日やら、そんなことをしても映画は盛り上がりません。
それよりも、本郷猛が生き返るほうが盛り上がります。なんだかんだ言っても映画なんですから、現実離れした展開のほうが面白いに決まっているのです。魁!男塾みたいなもんです。
noteでも『仮面ライダー1号』の文章を書いたので、よければご覧ください。ちょっとテイストが違うと思いますが、似たようなもんです。合掌。
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