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あいみつ

「あいみつ」という言葉をご存知でしょうか。

とんでもないことに、靉光(これで「あいみつ」と読みます)という洋画家がいたようです。しかし、本名は石村日郎。ざんねんながら本名ではありませんでした。

逆に、ペンネームだと思わせておいて実は本名だった!で一番有名な人はだ〜れだ大会を開催しようかと思ったのですが、そもそもそんなの思いつかないし、いちいち調べるのがめんどくさい。「かい人21面相」シリーズで有名な平井太郎さんはペンネームで、本名は江戸川乱歩です。トルストイもペンネームで、本名はドストエフスキーだったりします。中島らもは俳優の羅門光三郎から取ったペンネームで、似たようなケースは半村良がいます。イーデス・ハンソンが半村良の元ネタです。と思ったのですが、調べてみると、どうもこれは小松左京が中途半端にボケて、半村良が否定しなかったもんだから、みんなが「そういうことか!」と納得してしまって今に至るという、実にもんにょりなエピソードでした。適当なことを言ってはいけませんね。

話がごちょごちょになってしまったので「あいみつ」の話に戻しますが、「あいみつ」とは「相見積もり」をぎゅっとした言葉で、何かを注文するときに2つ以上の業者に声をかけて見積もりを取って、安い方を選ぶことを言います。株主優待券を金券ショップに売りに行く時に、時間があるなら何件か回って、一番高く買ってくれるところを探そうとするのと同じで、とにかく安くしてくれるほうを選ぶという方法です。例えが高い安い逆なのでべらぼうにわかりにくいかもしれませんが、なんとなくおかわりいただければ幸いです。「やよい軒」、おかわり有料化するそうですし。

しかしながら、私は「あいみつ」が好きではありません。何か高い買い物をするとき、値段だけで物事を決めるより、とにかく信頼できる人から買いたいのです。いくら安いからといって、わけのわからんおっさんから買うより、多少高くてもわけのわかるおっさんから買いたいのです。もっと言うと、わけのわかるおっさんよりも、わけのわからないお姉さんから買いたいと思うかもしれませんし、わけのわかるお姉さんならなおさら買いたいと思うかもしれません。しかし、お姉さんとおっさんを天秤にかけるとしても、必ずしもお姉さんが勝つわけでもありませんし、おっさんが勝つ可能性もあるのです。

おっさんから買いましょう。合掌。