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寄生ブルー

この年末にほんのり話題になったのが「寄生ブルー」という言葉。

朝、起きたてのおしりの穴目掛けてセロファンをぺっちょりくっつけてから、学校に持って行って先生に提出していたのを覚えている方も多いと思います。戦後すぐはGHQの指導により毎日ぺっちょりが実施されていたのですが、児童は毎朝、起きるたびに「ああ、また尻にセロファンをべっちょりせねばならんのか……」と憂鬱になり、不登校になったり、非行に走ったりと児童に悪影響が出たのが原因で、毎日から毎週、隔週、毎月、毎年と、じわじわ検査の間隔が長くなり、ついに2016年4月より検査の義務化が廃止されました。

あのセロファンを尻にぺっちょりするのは何だったのかというと、ぎょう虫がお腹にいないかを検査するためのものだったのです。文字にするものもんにょりするのですが、ぎょう虫は夜中にお尻の穴から出てきて、尻の穴の周りに卵を産むのです。セロファンでぺっちょりすると、その卵がセロファンにくっついているのです。

毎朝、児童が持ってきたセロファンを、先生が教壇に顕微鏡を据えて一枚一枚チェックしていくのです。「三男、アウト!」という声に他の児童も「三男、アウト!」と騒ぎたてるのです。「三男、今週ずっとアウトやん!」「うわー、ぎょう虫だらけや!」こうなるといじめにつながるので、先生は職員室でチェックして、卵がいた生徒には個別でよびだして、オペを受けるように勧めたのです。

ぎょう虫はお腹の中にいますから、開腹手術が必要になります。全身麻酔をして、開腹した後に腸の中を調べて洗浄するのですが、戦後まもなくは手術しようにも設備や機材が不足していて、しかも衛生面で問題があったため、手術の成功率は3割未満であったということです。ぎょう虫がお腹にの中にいるということは、死の宣告に似たものがあったのです。

今はぎょう虫がお腹の中にいる人は少なくなりましたが、いまだぎょう虫駆除の開腹手術の成功率は5割程度であり、政府の陰謀により隠蔽されていますが、実は日本人の死因の第1位となっています。

これが「寄生ブルー」です。信じるわけがないと信じたい。合掌。