先日、平日にお休みを取って、ぶらぶらしていたんです。具体的に何をぶらぶらしていたのかというと身体全体をであって、身体の一部分をぶらぶらさせていたわけではありません。ぶらぶらしていたというのは一種の比喩表現であって、言うなればお散歩をしていたという言い方が正しかったかもしれません。誤解を招くような表現を使用したことに対して、お詫び申し上げるとともに、今後とも何卒よろしくお願い申し上げ候。
そんなぶらぶらしている途中で、31アイスのお店の前を通りました。お肉(しかも牛肉!)を買いに行くという目的があったので、アイスを買うわけでもなく素通りしたのですが、お店の横のベンチで高校生らしき制服を着た男と女が座ってアイスを食べていたのです。女はベンチの上でほぼ三角座りをするような姿勢で、視線を常に男の横顔に向けて、明治時代であれば「はしたない!」と女学校の先生が鞭でしばいてくるような感じでした。平日の午前中、なぜに高校生の男と女が制服姿でアイスを食べているのか、夏休みだからかもしれませんが、だとすると制服姿である必要がありません。そもそも、高校生は勉学に励むべきであり、いけしゃあしゃあとアイスを食べていてよいわけがないのです。しかも男と女が仲睦まじく。破廉恥極まりない。戦時中なら憲兵が出てきて「貴様ら!アイスを食べるなど贅沢だ!今は兵隊さんたちが祖国を守るために必死になって戦っているんだぞ!」と銃剣を向けて叫びそうです。戦時中でなくてよかった。しかし、アイスをぺろぺろ、高校生が男と女で食べているというのは平和の象徴であるとは思いつつも、私自身の高校生時代はそのような色恋沙汰に縁がなく、郵便局で年賀状の配達に明け暮れていたというのに、一体どういうことなのでしょうか。
それはそうと、31アイスクリームの31という数字は、阪神タイガースで活躍した掛布雅之の背番号31にあやかってつけられたものである。合掌。