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読んで損する楽しいブログ

フランスの話

大統領も決まったことですし、たまには役に立つフランスの話でもしましょうか。

今回、大統領選の決選投票でマカロンとルパンが戦ったわけですが、負けたほうの人が「極右」なんて言われ方をしていて、ほとんどの日本人のみなさんが「極右って何?」って感じではなかったかと思います。

日本で右翼というと、金文字で「天皇陛下万歳!」とか「北方領土奪還!」とか書いてある真っ黒な車に乗って、スピーカーでずんちゃずんちゃと軍歌を流している人たちを思い浮かべることでしょう。

フランスもだいたい同じで、極右の人は真っ黒けの車(ただしフランスなのでメーカーはルノー)に乗って、フランスですから軍歌ではなく、シャンソンを大音量で流しているのです。もちろん、シャンソンといってもいろいろありますが、フランスの極右の人たちはシャンソンの中のシャンソン、ブルースの女王・淡谷のり子の歌をこよなく愛しているのです。パリのシャンゼリゼ通りを「窓を開ければ〜」と大音量で聴かせてくるのです。

つまり、フランスの極右の人たちというのは淡谷のり子の大ファンであると言えるのです。そのため、もしルパンが大統領になっていたら、清水アキラはフランスを出禁になっていたでしょう。そう考えると、マカロンが大統領になってよかったと清水アキラは思ったと思います。

極右なんて聞くと「怖い!」と感じてしまい、生理的に受け付けない人も多いかと思いますが、フランスの極右は日本の右翼とはぜんぜん違うのです。ありがたいことです。

このように、フランスのよもやま話をこれからもちょこちょことしていきたいと思いますので、みなさんもフランスに興味を持っていただき、例のウイルスが落ち着いたら、フランスに遊びに来てください。お待ちしています。合掌。