愛国心が旺盛な右巻きの方はとかく日本語は美しいとよく口にします。そして声に出して読みたい日本語みたいなことを言っては「こんでんえいねんしざいほう」と呟くそうです。確かに「こんでんえいねんしざいほう」を声に出して言いたくなる気持ちはわかります。別に5・7・5になっているわけでもありません。しかし、4・4・5もリズムがよいのです。島倉千代子のヒット曲「人生いろいろ」も「じんせい いろいろ おとこだって」と4・4・5のリズムがウケて大ヒットしたのです。島倉千代子といえば占い師になる前の細木数子に借金肩代わりしてもらった代わりに搾り取られるだけ搾り取られてめちょんこ大変だったのですが、そんなこたぁどうでもよいのです。
とにかく「こんでんえいねんしざいほう」をしっかりと覚えておきましょう。忘れてしまいそうということであれば、まずは財宝を思い浮かべてください。財宝といえばみんなが欲しくて欲しくて仕方がないと思われるかもしれませんが、財宝は人を狂わせます。財宝を手に入れた途端に脱サラして素人なのにラーメン店を開業して、赤字を垂れ流しながら地獄をみる日々を送るハメになったり、親戚がやたら増えたり、慈善団体が毎日家の前で「寄付してください」の合唱コンクールが開催したりと、とにかくよくないことが起きてしまうことに枚挙にいとまがありません。ですから、そんな財宝をイメージしていただいたうえで「来んでええねんし、財宝」と覚えておけばよいかと思います。いい国つくろう鎌倉幕府みたいなものです。
そして、よく漢字を間違えます。特に、
墾
ですね。ワープロの普及により漢字が書けない人が増えたという話を聞きますが、書けないのではなくて、書く努力をしない結果です。こんでんえいねんしざいほうの「墾」の字ぐらいは書けないといけません。そして上のイラストのように「死罪」と間違う人は少ないですが「資材」と間違える人はたくさんいます。「資材」って土地を耕したら資材がもらえるみたいな意味でしょうか。違いますね。それ以上にもうどう話を広げてよいのかさっぱりわかりませんのでこのへんでお開きとさせていただきます。ご成長ありがとうございました。合掌。
