シャワーぐらいは浴びたかった……
「洗わずそのまま食べられます」という言葉はものすごく魅力的である反面、「食べることができる」のか、「食べられてしまう」のかがわからない事が昨今大きな問題となっています。「洗わずそのまま食べられます」と書かれたトマトを買った人がむしゃりと食べられてしまったなんてこともありました。
有名な「アタック・オブ・ザ・キラートマト」です。大きなトマトが人間を襲うというホラー映画です。トマトに滑車が付いていたりするのが見えたりもしますが、もはやそれは愛嬌というものだったりします。そして、検索をしていたら見つけたのですが「アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ」ってのもあるんですね。初めて知りました。ドーナツはそもそもが「洗わずそのまま食べられます」なモノなので、わざわざミスドで「洗わずそのまま食べられます」と店員さんに言われても「そうですよね……」としか言いようがないですし、もし仮に「洗わずそのまま食べられます」とニタァとしながら言われようものなら、「俺はもしかしてドーナツに食べられてしまうのか?アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツのように……」と頭の中で恐怖に小野小町してしまうかもしれません。
アライグマが綿菓子を洗ってしまって溶けてなくなってしまい、どこに行った?と探し回る動画を先日目にしたのですが、あれも「洗わずそのまま食べられます」とアライグマに教えてやるべきことです。しかし、アライグマは習性でどうしても食べ物を水につけてしまうため、綿菓子を食べることは至難の業と言えるでしょう。
とにかく、私は「洗わずそのまま食べられます」と書かれた食品が好きです。ただし、洗わずにそのまま私が中に入っている食材を食べることができるという意味に限ります。洗わずそのまま食べられてしまうのは遠慮したいです。シャワーぐらいは浴びたいし、できればお風呂に入りたい。亡くなった人を清める湯灌という儀式がありますが、あれは食べられてお亡くなりになってからの話なので割愛します。とにかく、洗わずそのまま食べられるモノだらけになってくれたら嬉しいです。合掌。