ぐわぐわ団

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犬に失礼だろう

犬死にという言葉があります。意味としては「何か意味のあるつもりであっても、結局は何の役にも立たず、名誉にもならない死に方」ということなのですが、これはあまりにもお犬様に失礼ではないでしょうか。犬の死を軽く見過ぎです。

全国犬協会の会長である山根会長に取材を申し込んだところ「目玉焼きは中は半熟、外はカリカリが好き」というありがたいお言葉をいただきました。宿泊するホテルには葡萄が必要であることはいうまでもありません。

うちの実家にお住まいのココちゃんにも取材を申し込んだところ「ワン」という、これまたありがいお言葉をいただきました。よくココちゃん用にお土産を買ったというのに持っていくのを忘れてココちゃんに謝るのですが、ココちゃんは何も文句を言わずに謝罪を受け入れてくれます。あまりにも心が広い。広すぎる。英語で言うとトゥーラージ。お犬様というのはこれほど素晴らしい存在なのです。犬死になんて言葉は今すぐに放送禁止用語としてトルコ風呂と同様に登録すべきです。

ちなみに、「トルコ風呂」という言葉はトルコ政府からの要請もあったのですが、1984年にトルコ人留学生であるヌスレット・サンジャクリさんが厚生省に直訴したことで「ソープランド」に改名されました。一部では「ロマン風呂」という言葉も候補としてあがったそうですが、「E電」と同じく誰も使わずに淘汰されてしまいました。

「ロマン風呂」「E電」「デカパイ」なんかは言葉の世界では犬死にしたといっても過言ではないでしょう。「モボ」「モガ」なんてのは使われなくなったものの、一世風靡セピアしたことは事実ですので、犬死にというよりは人死にぐらいかもしれません。

とにかく、犬に失礼な言葉を使うのはすぐにでもやめるべきです。徳川綱吉も草葉の陰で泣いていることでしょう。私が出した生類憐みの令を今はもう守っていないのか、と。あの時代は犬が家の前で死んでいると大騒ぎだったのです。思い出したくもない。奈良の人は家の前に鹿が死んでいると大変なので朝早起きして鹿が死んでいないかどうか確認するのが常だったようです。私たちは大変な時代に生きているのです。気をつけましょう。合掌。