みなさんはOJTをご存知でしょうか。On the Job Trading, お仕事をトレードすること……ではありません。On the Job Traning, 現場で仕事を覚えることを言います。そして、ぐわぐわ団はOJT撲滅委員会を立ち上げます。よろしくお願い致します。
新人を現場に放り込んで「俺の背中を見えて仕事を覚えろ！」とまではいかなくとも、マニュアルをぽんと渡して「とりあえずこれ見てやってみろ！」というのが実際の現場でのOJTのリアルな姿です。OJTとアルファベット３文字で言えば聞こえはいいですが、ぶっちゃけ野放図かつ放任主義と言っても過言ではないでしょう。
懇切丁寧に教えてあげる奇特な方もいないことはないですが、懇切丁寧に教えようとすればするほど、教える側の時間がなくなってしまい、教える側が地獄をみます。かと言って、最低限だけ教えるだけだと有能な新人ならどうにかこうにか育ちますが、ほとんどの普通の新人は中途半端にしか育ちません。しかも、育たなかったら教え方が悪い、貴様の能力がそもそも低いからだと上からぎゃーすか言われるわけです。冗談ではありません。誰もがみんなジョン・マッケンローやジョン・ダーマーになれるわけがないし、ジョン・デンバーにもなれないのです。
にも関わらず、現場に新人を放り込んで即戦力にしろというOJTの傲慢さには我慢なりません。OJTなど撲滅すべき忌まわしき存在であり、ぐわぐわ団は撲滅のために誠心誠意粉骨砕身の覚悟で臨む覚悟です。
では、新人をいかに育てるか。やはり、大相撲を参考にするしかありません。部屋を作るのです。そして、同じ屋根の下で暮らし、同じ釜の飯を食い、先輩と一緒に稽古をして汗を流し、ふんどし担ぎをしながら徐々に仕事を覚えるしかないのです。現場（本場所）に出るためにはとにかくちゃんこを食べて身体を作り、稽古に稽古を重ねるしかありません。そして、ようやく四股名を頂き、序二段から番付を上げていくのです。頑張りましょう。合掌。
