エスカレーターとエレベーターを間違える人がたくさんいらっしゃいます。エスカレーターはもともとエスカレーションという言葉を語源としており、どんどん過激になっていくという言葉の意味が階段とよく似ているということから、動く階段をエスカレーターというようになりました。一方、エレベーターというのは玉造に住む江麗米太さんが発明した上下に動く箱をイギリス人が見て、エレベーターと名付けたからと言われています。語源を知ることで間違いを正すことができます。間違いやすい言葉はまず語源を調べましょう。
そんなエスカレーターですが、最近になってようやく「エスカレーターでは立ち止まりましょう」とか「エスカレーターを歩くな」という流れになってきつつあります。どっかで条例作ったりもしてました。
私はエスカレーターでは絶対に立ち止まる派なのですが、ドスドスと歩いて降りていく人が横を通ったりすると恐怖で怖さを感じます。もちろん、手すりはしっかりと持っていますが、後ろからドスドスと歩いて降りてくる人がバランスを崩して倒れかかってきたら私まで怪我をしてしまうかもしれません。一緒に転げ落ちるなんてことになったら最悪です。
歩いてどれほどの時間を短縮できるのでしょう。本当に数秒、数十秒の差でしかありません。そんなわずかな時間のために怪我をするリスク、下手したら死ぬかもしれないリスクなんて負いたくはないのです。しかも、自分だけならいざ知らず、他の人を巻き込むリスクもあるわけで、歩くリスクが大きすぎると言っても過言ではありません。
つまり、エスカレーターで歩くデメリットと歩くことで得られる時間短縮のメリットは比較にならないぐらいにデメリットが大き過ぎて、もはや歩く以外の選択肢はないと言えるでしょう。
一度、どう考えても幅が一人分しかない狭いエスカレーターに立ってぼへーっと降りていたときに、後ろから忍者のように女性が私の横の狭い隙間を通り抜けて歩いて降りていったことがあって、さすがに肝を冷やしたことがあります。後生ですから、無理はしないで頂きたい。
あと、関西だと左をあける、関東だと右をあける、大阪市営地下鉄のニュートラムに乗るための住之江公園のエスカレーターは右をあける、京都は新幹線に乗るためのエスカレーターは右をあける、他のとこでは左をあけるっぽいけど時と場合でよくわからなくなる。このように、どっちをあけたらよいのか考えるのも大変なので、とにかくエスカレーターでは立ち止まって頂きたいと思うのであります。合掌。