ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

BONSAI

ここんとこ、NHKがやけに盆栽を取り上げています。

海外で「BONSAI」が注目されている一方、日本国内では盆栽を嗜む人が高齢化し、若者は盆栽に興味を示さないことが問題視されていました。盆栽職人の方が、このままでは日本で盆栽が廃れていくと嘆いている様子が印象的でした。

……ちょっと待ってね。

って、はな寛太・いま寛大のネタをついつい使ってしまいましたが、そもそも盆栽って高齢者の趣味ですよねぇ。若者が盆栽しているなんて、江戸時代ならいざ知らず、昔も今も考えにくい。時間もかかるし、お金もかかる、しかも地味。若者が趣味にするにはハードルが高すぎます。

ただ、お金がかかるってのは盆栽の持つイメージでしかなく、苗木から育てる方法であれば、そんなにお金はかからないようですが、ビシッとした盆栽になるまではかなりの時間がかかります。やっぱり若者が趣味にするには難しそう。

となると、もはや盆栽は衰退していくしかないのでしょうか?

そう思ったのですが、よくよく考えると、これからどんどん日本は高齢化社会になっていきます。そして、盆栽を趣味にしているのは高齢者です。これからどんどん盆栽を趣味にする可能性のある高齢者が増えていくのですから、盆栽は安泰なような気がしてなりません。

盆栽ってさほど労力はいらないし、身につけてきたセンスが生きるので、高齢者向けの趣味なんですよね。完成まで、時間がかかっても構わないし、ゆったりするためにも、時間がかかるほうがよいかもしれません。そして、よい盆栽が出来たらヨーロッパに輸出する、なんてルートを作ることができれば、お金にもなるし、ブログを書いたりするより、よっぽど身入りの良い趣味になることでしょう。

となると、高齢化社会も悪いことばかりでもないのです。少なくとも、盆栽業界にとっては、これからどんどん伸びていく可能性があります。

もちろん、高齢者から盆栽を買い取ってヨーロッパに輸出する販路を今から押さえておいた人が一番儲かるし、ウハウハなのですが、さあどうやって販路を押さえたらよいものか……こればっかりは、ちょっと待ってね、と言っているうちに先を越されてしまいますから大変です。