今週のお題「プレゼントしたい本」
本をプレゼントするというのは実に難しいことです。相手の趣味や好みを知っているのが大前提、そもそも本が好きかどうかも含めて、いろんな事を事前に調べたうえでないと、とてもじゃないけどプレゼントなんてできません。一目惚れした男の子に対して「あなたの事が好きです!これ読んで下さい!」って女の子が差し出したのが、
この本だったら、さすがにどれだけかわいくてもドン引きでしょう。ふつうは手紙だというのに、なぜか「巨泉の使える英語」。
親が子どもの誕生日に本をプレゼントするというのは、よくありますね。私もなんだかんだと親が電車の本などを買ってきてくれたおかげで、本を読むことが好きになりましたし、いろんな知識を吸収することができました。ちょっぴり鉄道好きなのは、親が買ってくれた本の影響じゃないかなと思います。このあたりは、親の持って生まれたセンスだろうと思います。これからは英語ができないとグローバルに活躍できないから、子どもに英語の本をプレゼントしようってことで、
この本をプレゼントするなんてのはないことはないかもしれませんが、大声で「センス!」と叫びたくなるでしょう。なぜにコレなの!って。今は2016年!って。大騒ぎですよ、心の中で。
このように、本のプレゼントってすごくすごく難しいのです。図書券を渡して「これで本でも買いなさいな」と言うほうが簡単なのです。でも、やっぱりここぞ!と言う時の本のプレゼントというのは、どんな高価な指輪よりもインパクトがあるのです。結婚してくださいとプロポーズする時に、これからの人生をふたりで一緒に過ごすための羅針盤となるような本を婚約指輪と一緒に渡すなんて、素敵じゃないですか。
指輪の入った箱の下にそっと添えられてある本が、
なんでやねん。
どうにもこうにもなりません。合掌。