ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

二宮金次郎が歩きながら本を読むのは是か非か

二宮金次郎が歩きながら本を読んでいる銅像を見かけなくなりました。歩きながら本を読むのが良くないのだそうです。歩きスマホがダメな理由とよく似ています。歩きながら何かをしたらダメなのです。そのうち、歩いたらダメと言われそうで怖いです。

 

とはいえ、歩きながら読書そのものが悪いわけではないのです。実際には、どんな本を読んでいるかが問題なのです。ただ、読んでいる本をいちいちチェックするのは大変ですし、手間もかかるし面倒なので、一律に「歩きながら読書はよくないこと」としているだけなのです。ここを間違えては本質を見誤ります。

例えば、二宮金次郎が「投稿倶楽部ニャンニャンZ」を読んでいたとしましょう。公衆の面前で素人投稿写真雑誌を読むのはいささかどうかと思いますね。ちょっと調べてみたのですが……

株式会社コアマガジンは、2015年10月を持ちまして
素人投稿写真雑誌から撤退いたしました。
永い間ご愛顧いただき、ありがとうございました。

だそうです。知らないうちに撤退していたようです。それよりも、2015年10月まで頑張っていたということに胸が熱くなります。

小学生の頃、河川敷に落ちていたカピカピのエロ本を拾って、わくわくして中を見たところ、あまりにゲスい過激な写真のオンパレードに「これはさすがに見てはいけないものだ」と本能で察して、手を合わせて弔った記憶があるのですが、たぶんそれが素人投稿写真雑誌でした。

そんな本を二宮金次郎が歩きながら読んでいれば、さすがに教育上よくありません。銅像が撤去されてしまうのも当然です。

ほかにも、こんな本を読んでいたとしたらどうでしょうか。

巨泉の使える英語―学校では絶対に教えない英会話革命

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 此の期に及んで、まだこのネタを使うか!とお叱りを受けそうですが、せっかくなので間に挟んでしまいました。二宮金次郎が読んでいたら、もんにょりします。

つまり、二宮金次郎が何を読んでいたかによって、印象がずいぶんと変わるのです。しかしながら、先ほども申し上げたとおり、何を読んでいるのかをいちいちチェックするのは大変です。そんな手間をかけるのであれば、一律で禁止してしまったほうが効率が良いのです。効率化が生んだ悲劇と言えるでしょう。

歩きスマホも実は同じなんですよ。何を見ているのかわからないから、歩きスマホは一律で禁止しようとしているのです。実は、歩きスマホをしている人は全員ぐわぐわ団を読んでいるのですが、その恐るべき事実を知った政府がぐわぐわ団の拡大を恐れ、歩きスマホをやめようキャンペーンをするようになったのです。

歩きスマホはやめましょう。ゆっくりと立ち止まってぐわぐわ団をお読みください。合掌。