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泉重千代列伝

列伝の使い方が間違っていると思いますが、お気になさらずに。要は雰囲気の問題です。

皆様は、泉重千代さんをご存知でしょうか。ナウなヤングたちはご存知ないかもしれませんが、ある程度の年齢層の方なら知らぬ人はいないほどの有名人。何と言っても、世界一のご長寿さんだったのです。

ただし、それだけです。特に何をされたというわけではありません。

しかも、お亡くなりになった後、120歳まで生きたという話に信憑性がなくなり、2012年版のギネスブックでは認定取り消しとなってしまいました。Wikipediaには『専門家の間では泉の120歳という年齢はほぼ否定されており、105歳が通説となっている』と書かれています。気になるのは専門家という表現です。泉重千代さんの専門家って誰なんだろう、しかも専門家の間と書かれている以上、泉重千代さんの専門家は複数人いることになります。11人いる!……かもしれません。泉重千代さんの専門家という肩書きでおぜぜを稼いでいる人がいるんだと思うと、それはそれで胸が熱くなります。

私は泉重千代さんの専門家ではありませんので、120歳だろうが、105歳だろうが、どっちでもいいのですが、100年以上長生きされたのは事実です。それだけでも、ものすごい価値があります。実際、泉重千代さんに会いに徳之島に行く人が後を絶たず、島の経済効果は計り知れなかったそうです。泉重千代さんの飲んでいるお酒が長寿の薬として販売され、泉重千代さんのグッズも飛ぶように売れたんだとか。

繰り返しますが、特に何をされたというわけではないんですよ、ただご長寿さんだったというだけなんです。

泉重千代さんが亡くなり号泣した人もいたそうです。その人にとって、泉重千代さんは大事な人だったのでしょう。心の支えだったのかもしれません。くどいようですが、特に何をされたというわけではないんですよ、ただただ長生きをされたというだけで。

今でも「泉重千代」と聞くと「ああ、ギネスに載ってるご長寿さんね」という認識の方も多いと思います。本当にすごい人なんです。長生きしただけで、ここまで多くの人の記憶に残り、今なお、多くの方の心の中で生き続けていらっしゃるんですから。

尊敬する有名人を一人あげるとすれば、私は泉重千代さんをあげます。何もしてないんですけど、長生きをしただけで、ここまで有名になった人を私は他に知りません。生きているだけでよかった、生きているだけで価値があった、そしてみんなの記憶に残り続ける、そんな人になりたいものです。合掌。