ぐわぐわ団

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栄西

みなさんは栄西をご存知でしょうか。

何をした人かはよく覚えていないのですが、とにかく「栄西」で画像検索してみてください。頭が長いのです。

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初めて栄西を見たときの私の感想は「頭が長い!」でした。おそらく、ぐわぐわ団の読者の方で栄西を知らない人であれば、十人中十一人が「頭が長い!」と思うことでしょう。それほど頭が長いのです。なぜ、頭が長いのかはわかりません。本当に頭が長かったかどうかもわかりません。というのも、栄西の写真は一枚も残っていないからです。絵画や銅像でしか栄西を見ることはできません。栄西を見た人は今、ひとりも生きていないはずです。

「いや、うちのじいちゃん、栄西を見たって言ってるよ。すげぇ頭が長い人だったって。」という証言が得られるのであれば、万難を排してそのおじいさんにお会いさせて頂いたうえで、ロングインタビューを敢行したいと思います。

しかしながら、栄西を見たというおじいさんにロングインタビューできる可能性は限りなく低いと言えるでしょう。というのも、栄西は平安時代末期から鎌倉時代初期の僧なのです。あの、泉重千代よりも前に産まれている以上、栄西を見たというおじいさんがいる可能性はゼロではないにしても、ほぼゼロです。逆に、そんなおじいさんが本当にいるのであれば、栄西なんてどうでもよくて、そのおじいさんがすげえ!という話になります。

おそらく、本当の栄西の頭は普通の形をしていたはずです。しかし、栄西の絵を描いたり、銅像を作ったりした人が「頭を長くしたほうがすごく見えへん?」と言い出して、栄西本人も「頭が長いほうがすごそうだ」と乗っかってしまい、あれよあれよと言っているうちに頭が長くなっていったのではないでしょうか。そして本人も「いくらなんでも長すぎひん?」とも言い出せないままお亡くなりになり、今に至っているのではないかと思うのです。

結果的に、現代社会に生きる我々は栄西に騙されているのかもしれません。頭が長くてもいいじゃないか、人間だもの。合掌。