ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

ミリバール

いつのまにかヘクトパスカルに取って代わられたミリバールのお話。

昔はヘクトパスカルじゃなくて、ミリバールでしたよね?

占い師みたいな格好をした老婆が火を焚いて、ジュリアナ扇子みたいなのを持ってばっさばっさしながら、祈祷を始めるわけです。「きええー!」とか叫んだ後に、亀の甲羅を持ってきて、火の中に焚べるわけです。そしたら、亀の甲羅がパキッと割れます。その割れ方を見て、「明日は990ミリバールじゃあ!」後ろの観衆が「990ミリバール!」「それはえらいこっちゃ!」「うわあああああ!!!!!!」とか大騒ぎになる。天気予報ってこんな感じでしたよね?

「ババ様、ミリバールはわかりましたが、明日は晴れでしょうか?それとも雨でしょうか?」

若い衆が空気も読まずにババ様に問いかけるのです。

「腐海に手を出してはならぬ。」

「ふ……腐海に……!」

若い衆がボケた発言に対して不快な気持ちになるのです。天気予報ってこんな感じだったはずなのですが、知らないうちにものすごく進歩していて、今やミリバールからヘクトパスカルになっているんですよ、ご存知でしたか?

ミリバールからヘクトパスカルになってからというもの、ゲリラ豪雨、超大型台風、竜巻、春巻、ありとあらゆる自然災害が日本に襲いかかっています。ミリバールが闊歩していたときはおだやかなものでした。全く災害がなかったわけではありませんが、伊勢湾台風とジェーン台風ぐらいでした。ミリバール様が日本を守ってくれていたのです。

でも、私たちはそんなミリバール様のご加護を忘れて、ヘクトパスカルに鞍替えしてしまったものですから、さあ大変。昨今の異常気象はすべてヘクトパスカルの仕業であり、ミリバール様の呪いとも言えます。ヘクトパスカル派である気象庁の暗躍により、ミリバール様を追い出してしまった今、日本は最大の危機に瀕しています。

ただ、今更ミリバール様に再度降臨してもらおうなどと虫の良い話をするつもりはありません。ヘクトパスカルにしてしまったのは私たち全員の責任でもあるのです。ヘクトパスカルにしてしまったという罪を、ミリバール様に赦されるまで、背負い続けなければならないのです。その覚悟があなたにはありますか?

もはや、自分でも何を書いているのかさっぱりわからないのですが、ナウなヤングに向けて1つだけ言わせてください。昔はミリバールだったのです。それは忘れないでいてください。宜しくお願い申し上げます。合掌。