『事情を知らない転校生がグイグイくる。』を読みました

突然ですが、素敵な漫画のご紹介。

先日、NHKの朝の番組で漫画の特集をしていました。その中で紹介されていたのがこちらの漫画。

事情を知らない転校生がグイグイくる。 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

目がギョロッとしていて暗いからという理由で「死神」というあだ名を付けられている西村さんという女の子に対して、転校生の高田くんがタイトルの通りグイグイくるという漫画です。

この転校生の高田くん、思ったことをズバズバ言います。西村さんがかわいい、一緒にいると楽しい、友達になれて嬉しい、そういうことを平気で口にします。その姿がなぜかめっちょこ素敵でかっちょいいのです。逆に「死神」と呼んで西村さんを避けているクラスメートがやたらめったらかっちょ悪く見えてきます。

NHKの番組で紹介していた方が語っていたことですが、この漫画には３つの要素があります。ひとつめは、高田くんの純粋さが突き抜けすぎて笑ってしまうギャグ漫画の要素。ふたつめは、高田くんのセリフがステキすぎて、女性にとっては理想の王子様にしか思えない少女漫画的な要素。最後は、いじめに対する啓発的な要素。

私としては、ふたつめの少女漫画的な要素が好きすぎて、この漫画がめちょんこお気に入りになりました。決して見た目かわいらしく描かれているわけではない西村さんが、ものすごくかわいらしく見えるのは、間違いなく高田くんのせいです。高田くんのセリフに照れる西村さんがかわいい。

別の言い方をすると、高田くんは「空気が全く読めない」。とにかく、自分が思ったことを、周りの目を気にすることなく口にします。ただし、相手のことが好きだとか、かわいいとか、嬉しいとか、ポジティブなことばっかりです。だから、読んでいて楽しくなるし、高田くんが魅力的に映ります。

相手がステキだと思ったら、好きだったら、いいなと思ったら、それをまっすぐに相手に伝えることが素晴らしいことだと思える漫画です。

全然違う話かもしれませんが、SNSやブログで不満や嫌悪といった負の感情を吐き出している人をちょいちょいお見かけします。Twitterでわざわざそういうリプを相手に直接飛ばしたり。どうせ書くなら、誰かが喜ぶ、嬉しくなる、ニヨニヨする、空気なんて読まず、そんなステキな文章を書いていきたいなと思うのです。今回紹介した『事情を知らない転校生がグイグイくる。』を読んで、ふと思ったことです。よければ是非、手にとっていただければと思います。合掌。

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