最近、私の頭の中で横行している詐欺のパターンがなかなかに卑劣なので注意しましょう。
犯人グループはまず、お砂糖を小さなビニール袋に詰めて、各家庭のポストに投函していきます。そして、次の日に各家庭を回ります。
「こんにちは、何か不審なものがポストに入っていませんでしたか?」
「あら、そういえばこんなものが入っていたわよ。」
出してきたのが、昨日犯人がポストに入れたお砂糖の袋。
「これは……覚せい剤ですね。持っていたら捕まりますよ。」
「ええっ!そんな!」
「警察に持っていっても、どうしてこんなものを持っているんだ!と尋問されたうえに、覚せい剤を持っていたということで逮捕されてしまう可能性が高いです。」
適当なことを言って、どんどん不安をかきたてます。そもそも、覚せい剤なんて見たこともないような人ですから、わけがわからなくなって、どんどん正常な判断ができなくなってしまうのです。
「では、私どもが処分させていただきましょう。私たちはこのような問題を極秘裏に扱うことに長けています。モンドセレクション銀賞も受賞しておりますから、ご安心ください。」
「モンドセレクションも!ぜひ、お願いしたいわ!でも、お高いんでしょう?」
「いや、すぐにご用意できるのはいくら程度ですか?」
「お財布に数万円はあるけれど……ああ、そういえば仏壇に10万円へそくりがあったわ!」
「じゃあ、10万円でこちらの覚せい剤を処分させていただきます。」
という感じで、お砂糖の袋を相手に渡して、10万円もふんだくられるわけです。とても下劣で許せない詐欺です。ポイントは決して無理をせず、相手の出せる金額で満足することです。ここで「銀行に行けば……」とか言われても、「いやいや、そこまでしなくても結構です。」と引き下がりましょう。そして、あくまでも用意できる現金で満足することが何よりも重要です。欲をかけばかくほど、どんどん危ない橋を渡ることになり、警察に捕まってしまいます。
ていうか、捕まれ。合掌。