初音りずさんの『りずろぐ』で紹介されていた「来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり」を読みました。
りずさんはざっくりとした感想で、
まあ、ビジネス書です。
と書かれていますが、読みものとしてめちょんこおもしろいです。今年は長期で休みを取ってサンリオピューロランドに行こうと考えているのですが、この本を読んで余計に行きたくなりました。千葉県のねずみ王国にはちっとも興味がないのですが、 サンリオピューロランドは興味津々。ぐでたまのローストビーフ丼は食べないとダメじゃないかと思います。
この本からあふれているのは、経営者として、従業員を信じて受け止めようとする優しい気持ちです。最近、強いリーダーシップだかなんだか知りませんが、トップダウンで物事をごりごり押し進めるような経営者が目立ちます。でも、ピューロランドは全くの逆。会社というのはいろいろなスタイルがあってよいと思いますが、私は従業員を大切にするピューロランドがとってもステキだなと思うのです。
一方、ぐわぐわ団非公認テーマパーク「三男ランド」は従業員の意見など取り入れず、トップである三男が何でも好き勝手に決めて、うまくいけば三男が「オレがやったった！」と自画自賛、失敗すれば従業員に「オマエらがちゃんと言うとおりにせんからや！」と怒号を浴びせます。
きれいだった従業員用のトイレも三男が「バックヤードの便所なんてボットン便所でええんじゃ！」とむちゃくちゃな事を言い出し、和式のボットン便所にしてしまいました。しかも汲み取りは月１回。もちろん、従業員の士気はダダ下がりです。
全員を無理やり集めて「ワークショップをする！」と言い出したかと思えば、延々と「俺様はスゴい！俺様は偉い！」と自慢話をして、従業員の発言を聞き出そうともせず、定時を過ぎても「オレがええ話を聞かせとるんや！こっちが金をもらいたいぐらいや！」と、むちゃくちゃな事を言ってサービス残業をさせます。これまた、従業員の士気はダダ下がりです。
三男に「来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり」を読んでもらうしかありません。でも、三男は両親がレバノン人で、ブラジルで生まれ、幼少期をブラジルで過ごし、中等教育は父の母国であるレバノンのベイルートで受け、フランスの工学系グランゼコールの一つであるパリ国立高等鉱業学校を卒業した後、フランス大手タイヤメーカー、ミシュランに入社し18年間在籍したフランス人なので日本語が読めません。残念なことです。合掌。
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