過去にまんま「年末調整」という記事を書いたことがあるのですが、今回は改めて年末調整について書きます。
年末調整をご存知ない方のためにべらぼうにざっくりと説明を致します。お給料をもらうとき、まるまるもらえるわけではなく、ざっくりと税金が天引きされます。要はざっくりと税金を支払っているようなもので、ざっくりなもんだから、ちゃんと計算するとずるずるになっていることがあるのです。最初からちゃんとしといてちょと思わなくもないのですが、きっちり計算するのは大変なのです。だからざっくりとするのです。
後でちゃんと払うからまるまるお金くださいと思う人もいるかと思いますが、人間というのはだいたい低きに流れるものです。気がついたらすっからかんで税金の分まで使っちゃった♡てへ♡てなことになるのです。
このトリックによくハマるのが野球選手です。大活躍して年棒がどかんと上がった翌年に怪我なんかして年棒がどかんと下がってしまったりすると、次の年に税金どかんと払わないといけないのに、すでにお金はポルシェやフェラーリ、お城みたいな豪邸に化けてしまっているので資金繰りに詰まってどうにもならんということになるのです。
そんなに世の中にたくさんいない野球選手ですら資金繰りでひいひい言うのですから、世の中にたくさんいるサラリーマンが税金後払いなんかにしようもんなら資金繰りでひいひい言うのは想像に難くないかと思います。
ですから、ざっくりとでも税金を支払っているというのは安心感があるのです。
よく、自営業の人たちは引かれないからいいよねなんてすかたん言う人がいますが、自営業の人たちでも予定納税といって先に支払ったりするのです。詳しくは知らないです。
というわけで、年末調整の季節なのです。だいたい支払いすぎた税金が戻ってくる人のほうが多いのですが、ちょいちょい足らないから追加で支払ってねと言われて怒り狂っている人を見かけます。年末調整は必ずお金がもらえるものではないのです。覚えておいて損はありませんが、得もありません。合掌。
