ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読みました

本屋さんをふらふらしていて、ハッと目についたのがこちら。

medium 霊媒探偵城塚翡翠

帯には「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位、と書かれていたのですが、正直なところ、こういうランキングは「全米興行収入第一位」みたいなものだと思っているので参考にはしていません。

それよりも表紙!調べてみたのですが遠田志帆さんというイラストレーターの描かれたものだとわかりました。女性に手首に巻かれた赤い布がとても意味深ですし、瞳の色がエメラルドグリーンなのも目を引きますし、何より視線です。真っ直ぐではない視線が、何かこう、上から見下されているような印象を受けます。このイラストだけで何かを持っていかれてしまい、買って読み始めたら、これがまためちょんこおもしろいの。読み始めたのが土曜日でよかった。夜ふかしして読み切ってしまいました。

この表紙のイラスト、気になる方はぜひ読んでいただけたらと思います。全部読めばイラストに込められた意味がわかって、よりステキに見えてきます。

本の表紙だけを見て、思わず買ってしまうことがちょいちょいあります。活字の本にとって、表紙というのは顔であり、視覚に訴えかけることのできる唯一のアピールポイント。自分自身、電子書籍で本を作って肌で感じていることですが、表紙はめちょんこ重要です。正直、中身2割、表紙8割じゃないだろうかぐらいに考えています。表紙がステキだと中身を作るのにも力が入ります。

ブログを書いている人なら、いつかは自分の書いた本を出したいと思っている方もいらっしゃるかと思います。紙の本はハードルが高いですが、電子書籍であれば意外と簡単に作ることができます。専門知識なんてなくても作れます。とはいえ、全部自分で作ろうとすると、やる気が続かずに途中で挫折してしまったりするものです。そんなときは、ひとりではなく、誰かに声をかけてみるのはどうでしょう。「本を作りたいのですが表紙を描いてもらえませんか?」と。そうすれば、自分の作りたいものが前に進んだりするのです。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の話がどっかに行ってしまいましたが、この本、表紙も中身もとってもよかったですよ。合掌。

▼遠田志帆さんのサイトはこちら。galleryで今回の本の表紙も見ることができます▼

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