ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

料理の鉄人

昔々、『料理の鉄人』というテレビ番組がありました。

若い人は知らないかもしれませんが、ぐわぐわ団は様々なビッグデータを解析した結果、若い人(もしくは若いと思っている人、若いと思いたい人、昔は若かった人も含む)しか読んでいないことがわかっていますので懇切丁寧に説明させていただくと、和食の鉄人、中華の鉄人、フレンチの鉄人が毎週、挑戦者と料理で対戦し、美味しい料理を作ったほうが勝ちという内容です。アメリカでも『アイアンシェフ』というタイトルで同じ内容の番組が放送され大人気を博しました。

とはいえ、砂糖と塩を間違えるとか、ミリリットルとリットルを間違えるとか、味付けを忘れるとか、卵焼きにカルピスを入れて甘みを出そうとするといったびっくりするぐらいの冒険でもしない限り、料理というのはそこそこ美味しくできるのです。どうしても美味しくないと思われるのであれば、味の素を振りかけたら美味しくなります。そして、料理の優劣なんてのは人の好みでしかなく、ちゃんとした方法で出汁を取っても「薄い」と感じる人もいますし、ちゃんとした方法で取った出汁よりほんだしで取った出汁が「旨い」と感じる人もいるのです。ちなみに出汁は「だし」と読みます。「でじる」ではありません。若い人が読んでいるので懇切丁寧に説明させて頂きました。

もっというと、手作りがよいというのも幻想です。スーパーで売っている惣菜を出すと怒り出す人もいるそうですが、スーパーで売っている惣菜というのは、プロが作っているものです。愛情がどうのこうのとか言うぼんくらもいますが、愛情なんて入っているかどうかなんて誰も判断できません。ぶっちゃけますが、スーパーで売っている惣菜を出すと怒り出す人に対して、怨念こそ込められますが、愛情を込めて料理を作れるかというと、そんなことはムリだと思うのです。

旨味というのはグルタミン酸です。いかにグルタミン酸をうまく使うかで料理の美味しさは決まるのです。

ですから、料理の鉄人のような、料理で勝負を決めたりするのはナンセンスと言えなくもないのですが、番組としてはおもしろかったです。合掌。