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少佐

今更ながら『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にハマっています。劇場版を観たあとで、ちまちまとテレビ版を観ているような状況なのですが、まずは画面がめちょんこ美しいのが素晴らしい。そして、ストーリーは荒々しいところもあるものの、主人公ヴァイオレットがじわじわとよい感じになってくるのが何ともいえずよいのです。

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それはそうと、主人公のヴァイオレットは軍にいるときにいろいろと良くしてくれたギルベルト少佐をめちょんこ慕っているのです。そして、事あるごとに「少佐!」と口にするのです。これが「少佐」でなかったらどうかというと、この話がどうもズッコケギャグアニメになってしまうのではないかと危惧しているのです。

少佐ではなく、二等兵だったら。

「少佐はいらっしゃいますか?」が「二等兵はいらっしゃいますか?」になります。ぶっちゃけ二等兵なんてのはごろごろいますから「どの二等兵でしょうか?」ということにもなりかねません。ヴァイオレットのような美しい女性に面と向かって「二等兵!」と言われても苦虫を噛み潰したような顔しかできないでしょう。卑屈になって「そうだよ、俺は二等兵だ!」と言い返してしまうかもしれません。 

かと言って、一番エラい将軍だと、それはそれでビミョーなのです。「将軍!」って相手に向かって言うのもどうでしょう。一休さんじゃあるまいし。

というわけで、ちょうどよい具合なのが「少佐」なのだと思ったのです。

軍ではなく、相撲取りだとしたらどうでしょう。おそらく「関脇」あたりがギリギリアニメとして成り立つところで、「大関」「横綱」ではちょっとズッコケ感が出てしまいそうです。もしくは十両以上の力士全般を指す「関取」ぐらいなら落ち着くかもしれません。しかし、めちょんこいいシーンで「関取!」と叫ぶのもどうかと思います。

以上から、やはり少佐が一番よくて、それ以外はどっちらけという結論に落ち着きました。「団長」などもってのほかです。合掌。