だらだらとYouTubeの動画などを見ていてちょくちょく目に付くのがマッチングアプリの広告です。特に興味もないのですが、広告を見ないことには見たいものが見られないので仕方なくマッチングアプリの広告も見るのですが、そこで気になるフレーズが。
どのマッチングアプリなのかはどうでもいい話なので各自お調べ頂ければと思うのですが、とにかく「毎日8,000人が登録」と言っているのです。指数関数的に2倍、4倍、8倍とどっかんどっかん増えていくわけではありません。初日に8,000人、次の日は16,000人、その次の日は24,000人と増え方は8,000人刻みなわけですから、そんなに大げさではないかなと思いつつも、日本の人口約1億2,000万人に達するまで何日かかるのか、ものすごく気になるわけです。
というわけで、さっそく計算してみましょう。
120,000,000÷8,000=15,000
15,000日を365日で割ると約41年。
日本の全国民が登録を完了するまで40年近くかかることになります。意外や意外、毎日8,000人が登録なんてしてたら数年で日本人全員がマッチングアプリに登録することになると考えてしまっていましたが、やはり指数関数的に増えるわけではない以上、そこそこ時間がかかるのです。
40年後、日本人が全員このマッチングアプリに登録していることになっているかどうかはわかりませんが、和歌のやり取りをした後に夜這いをかけてうっちゃらうっちゃらしていた平安時代に比べて隔世の感があるのは否めません。マッチングアプリに登録したらすぐに人工知能が最適な人をピコーンと選び出して、この人となら結婚しても大丈夫ですよと太鼓判を押すかのような世の中になってしまうのでしょう。末恐ろしいことですが、適切な人を選んでくれる以上、西野カナが「会いたくて、会いたくて、震える」みたいな歌を歌わなくてもよくなるのだとすれば、それはそれで素敵な未来ではないでしょうか。では、ごきげんよう。合掌。