どっかの偉いさんが人の金メダルを噛んでめちょめちょに顰蹙を買っています。温厚で紳士的なことで有名なマスクド・ニシオカさんまでもが激おこぷんぷん丸です。
もちろん、私もカム着火インフェルノです。
そもそも、どっかの偉いさんは「金メダルを噛む」という行為がどういうことなのかを理解していないのでしょう。
まず、金というのは金属の中ではかなり柔らかいのです。純金ののべ棒なんてのは噛んだら歯形がつくぐらい柔らかいのです。そして、粘り気があるので叩けばどんどこ薄くなります。金箔がびっくりするぐらいに薄いのは金がやわらかくて粘り気があるという性質によるものです。しかしながら、金に混ぜ物がされていると途端に硬くなります。噛んでも歯形がつくこともありませんし、逆に自分の歯が折れます。
ですから、昔の人は純金かどうかを確かめるために金を噛んで確かめていたのです。
さて、オリンピックでもらう金メダルですが、古代ギリシャでは本当に純金のメダルが授与されていました。そして、その金メダルが本物かどうかを確かめるため、噛んで確認していたのです。生活がかかっているので、混ぜモノの金で作ったメダルをもらってしまってはたまらないからです。つまり、古代の人たちはIOCを信用していなかったのです。
「金メダルを噛む」ということはIOC、ひいてはオリンピックを信用していないという意味なのです。ここがとても重要なところですから、きちんと覚えておきましょう。
もちろん、現代のオリンピックにおいて授与される金メダルは純金でできているわけではなく、金メッキをしたものですから、噛んだところで歯が折れるだけですし、もっというと「私はIOCもオリンピックも信用していない」という意思表示なので、正直なところ、残念な行為であると言わざるを得ません。
こういうことがまだまだ知られていないのも残念だと思うのですが、もっと残念なことは、何も調べもせずに思いつくままに私がちゃっちゃか書いたことなので信憑性が全くないことです。軽々しく今の話を他人にしてしまったら、恥をかいてしまうかもしれません。
とはいえ、人の金メダルを噛むのは許される行為ではありません。自分で金メダルを獲ってから思う存分噛みなさい。合掌。