気がついたらもうすぐ年末です。いや、もう年末で、もうすぐ大晦日ですと言うのが正しいのかもしれませんがしったこっちゃありません。配達場飲まんとけよという名台詞がありますが、言ったことは取り返しがつかないのです。発言を撤回致しますなんて言って政治家がやたらと撤回を申し出ますが、撤回したところでみなさんの記憶には残るのです。記録には残らずとも記憶には残る。これはもうまぎれもない事実なのです。
というわけですので、自分の発言にはしっかりと責任を持たなければいけません。決して嘘や偽りを口にしてはいけません。昔の人は嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれると子どもに教え、嘘をついてはいけないと諭しましたが、舌を抜かれることに性的な興奮を覚える子どもが続出したという統計学上のデータもあり、閻魔様が舌を抜くという話が果たして本当に子どもの嘘をついてはいけない教育に有用であったかどうかはまだまだ議論され尽くしていないようです。
さて、しわすです。ほとんどの人は「師走」と書くかと思いますが、これは明治中期に桂太郎という落語家が使い始めた言葉で、本来は「死輪酢」と書きます。そして、12月になったら男が数人寄り集まっては、人数分の湯呑みを用意し、ひとつだけお酢を、他の湯呑みにはお酒を入れて、目隠しをして湯呑みを取り、ぐいっと飲み干すというロシアンルーレットみたいな遊びをしていたからです。
お酢に当たった男はそれはもう大喜びです。お酢というのは身体によろしい。長寿の薬とも言われています。以前、日本愛酢党という政党が政権を取って、全国の水道からお酢を出そうとしたことがありますが、そのときはGHQの圧力により未遂に終わりました。その後、安田講堂占拠やあさま山荘事件で改めてお酢の素晴らしさを国民が知ることとなり、お酢を飲むことがトレンディな風潮が生まれたのです。
そして今、私は黒酢のカプセルを毎日飲んでいますが、ずっと飲んでいるのでもはや効いているのかいないのかわかりません。こないだ、黒酢のカプセルの会社のことを調べたら、昔のマクドナルドのトップにいたDV男がCEOかなんかしててもんにょりしました。合掌。