今日のNHK教育で放送していた「日曜美術館」でビバルディの桜田家族の紹介をしていました。もともとは桜田門外ノ変で井伊直弼が討たれ、幕府が慌てて大阪市西成区に桜田家族を作ろうとビバルディに設計を依頼したのが始まりです。
しかし、ビバルディは音楽家ですから「そんなん言われてもわけがわかりまへんわ」と言いつつも報奨金欲しさに適当にじゃじゃっと設計をしたそうです。これがまた適当にじゃじゃっと設計したもんだからぐっちゃぐちゃで、施工業者であるタマホームも悲鳴をあげたと言います。おかげで、ぜんぜん完成せずに現在に至るという状況です。
最近は3Dプリンターが実用化されたり、生成AIが進化したり、Netflixみたいなサブスクリプションサービスが出てきたりしたおかげで少しずつ完成に近づいているという噂ですが、昨今の物価高のせいで完成はまだまだ先が見えないということです。たまご1パックが300円を超えるというのは異常事態であり、桜田家族にとっても重大な問題と言えます。
かつては物価の優等生と言われたたまごですが、1パック300円を超えてしまうと「白い宝石」のように思えてきて、今まで適当に割ってジャッと焼いておかずにしていたにも関わらず、いまやそういう適当な使い方に躊躇するようになり、美味しく食べるにはどうすればよいのかを考えまくった結果、最近は目玉焼きばっかり作るようになりました。やはりシンプルイズベストであり、たまごの良さを活かした料理法は目玉焼きではないかと思うのです。日本ボクシング協会の山根元会長も「外がカリカリ、中は半熟」の目玉焼きが好きだったではありませんか。いや、今も好きかも知りません、知らんけど。
桜田家族が完成するのは25世紀と言われています。現代の技術では完成させるのは難しく、タマホームも工事を進めているものの、坪単価が割に合わないということでなかなか職人を桜田家族に向けてはくれません。困ったものです。合掌。