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すごい人

ものすごくたくさん人がいる状況を「すごい人ですね」と言っている人がいました。何かのお祭りで人がわんさか集まっていたところをローカルニュースで取り上げていて、そこでおばちゃんにインタビューしたら「すごい人ですね」と仰っておられたのです。

これは日本語によくある「大切なことをぶった斬ってもなんとなく意味が通じてしまう現象」ではないかと思うのです。そもそも「すごい人」というのは知能指数600、スポーツ万能というような人を指します。実際に知能指数600でスポーツ万能だったりすると、悪の秘密結社ショッカーが求人している人の条件に合致してしまい、下手すると拉致されてしまって改造人間にされてしまいますので、あまりオススメはできませんが、とにかく知能指数600でスポーツ万能な人であれば「すごい人」と言えるでしょう。

しかし、ニュースでインタビューを受けていたおばちゃんの周りにはたくさん人がいるものの、知能指数600のスポーツ万能というような人はいませんでした。いや、知能指数なんてのは表面上には現れない特徴であるため、もしかしたらおばちゃんの周りにいたのかもしれませんが、そもそも知能指数600なんてのはものすごくものすごいわけで、テレビのインタビューを受けているおばちゃんの近くにしれっと存在している可能性はほぼゼロと言っても過言ではないでしょう。あの高い知能指数を持った人だけが入会できる団体 "mensa" でさえ、知能指数が131以上あれば入会できるのです。知能指数600なんてのがどれほどものすごくものすごいか考えれば考えるほどものすごくものすごいのです。

しかしながら、ニュースでテレビのインタビューを受けていたおばちゃんは特定の人を指して「すごい人」と言っているわけではなく「すごい(たくさんの)人(がいらっしゃるん)ですね」と言いたかっただけなのです。なぜか(たくさんの)と(がいらっしゃる)が省略されていたわけですが、(たくさんの)と(がいらっしゃる)に謝れ!バカモン!合掌。