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読んで損する楽しいブログ

若者と山

ロシアの文豪・ドストエフスキーの『老人と海』を読まれた方は多いと思います。簡単に内容を説明しますと、老人というのはご高齢の方のことである一方、海というのは地球の約7割を占める塩水の集まりのことであり、両者の関係性について考え抜いた至高の小説なのです。老人と海という、一見関係性がなさそうな両者が実はものすごく関係が深いことがわかる衝撃のラストは世界中の人たちを大いに驚かせたと言います。ネタバレ申し訳ありません。

一方、フランスの小説家、DJサリンジャーが書いた『若者と山』については凡作であるという評価で、あまり研究が進んできませんでした。『老人と海』に比べると「なんとなく、クリスタル」みたいな感想で終わってしまい、滝川クリステルが家庭裁判所に訴えたという事件もありました。今でも人物を斜めから映すのはクリステル撮りと言われています。そして、木村太郎が分厚いノートパソコン(当時はラップトップパソコンとよんでいました)を前にニュースを語る姿がインテリっぽかったわけですが、そもそも木村太郎のパソコンのディスプレイには何が映し出されていたのだろうという問題も残るわけで、木村太郎がクリステル撮りを拒んだ理由が隠されているような気がしないわけでもありません。もはや何を書いているのかさっぱりわからないのですが気にしないでください。

とにかく『老人と海』という語感が持つ、なんとなく物悲しい感じと比べると、『若者と山』の持つ語感は、なんとなくクリスタルであることに異論はないと思います。ていうか、普通に山には若者がいるし。若者キャンプ好きだし、登山用品を買いにモンベルとか好日山荘とかコーナンとか行くし。でも、老人がダイビング用品を買いに行列をつくるなんて聞いたことがありません。つまり、このような語感のもつ驚きが『老人と海』にはあり、『若者と山』にはないのです。DJサリンジャーはまだまだ青いと言わざるを得ません。頑張りましょう。合掌。