ベネッセが発行していた『こっこクラブ』、調べてみると十年ほど前に休刊になっていたようです。「♪たまごクラブ、ひよこクラブ、こっこクラブ」という有名なCMを覚えてくる人も多いでしょう。妊娠したらたまごクラブ、産まれたらひよこクラブ、そして納税者になったら国庫クラブというのが一通りの流れとなっていました。
つい先日総理大臣の給与が上がりましたが、増えた分は国庫に返納するそうです。とはいえ、年間で46万円程度です。国庫に返納してしまうと何に使ったのかわからなくなりますし、税金やらとごっちゃになってわけがわからなくなります。ごっちゃになるといっても一心寺に納骨して集まったお骨でお骨仏にしてもらうのとはわけがちがいます。お金に色は付けられない以上、本当にわけがわからなくなるのです。
本音を言うと、総理大臣には上がった給与分でキャバクラでも行って豪遊してもらったらええやんと思ってたりします。そうすることでキャバ嬢、スタッフ、酒屋さん、その他諸々の関係者の懐が温まります。そして、キャバ嬢が温まった懐から化粧品を買えば、今度は化粧品売り場の人がウハウハになります。スタッフの人が道端でヤクルトレディに会ってヤクルト1000を飲めばヤクルトレディの懐が潤います。とにかく、世の中は潤いが大切なのです。
国庫に入れてしまってはもんにょりするだけです。今までは定期預金にしても金利もつかない、株を買ったら損をする、投資信託は手数料で負ける、しかもリスクがある、リスクがあるとやいやい怖がらせられて、何かあっても自己責任と言われた日には投資なんかせずに貯蓄に回してしまえとなってしまいます。
しかし、これから物価上昇が続き、デフレ脱却となれば、貯蓄していると損をするといった世の中になるかもしれません。消費で世の中の景気が良くなるという、当たり前が当たり前でなかったこの失われた30年、ようやく消費が美徳となる世の中がくるかもしれないのです。
というわけで、今日も私は消費に励むのです。国庫クラブがなくなるのも無理はないのです。合掌。