実にきなくさい。
アメリカでは、中国の蓄電池部品を使った電気自動車に税制優遇しないことにしたそうです。これがどういうことかというと、中国の蓄電池部品を使った電気自動車に税制優遇しないことにするということです。中国の蓄電池部品を使った電気自動車に税制優遇しない以上、中国の蓄電池を使った電気自動車は税制優遇されないということになります。実にややこしい話なので噛み砕いて説明しますと、中国の蓄電池部品を使った電気自動車は税制優遇されないという話です。これがどのような影響を与えるのかというと、中国の蓄電池部品を使った電気自動車に税制優遇をしないということに他なりません。
問題は「中国」が果たして何を指すのか、ということです。中華人民共和国、すなわち "People's Republic of China" なのか、それとも中華民国、現在の台湾を意味するのか、はたまた日本の鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県の5県を指すのか、議論の余地が残されていると思われます。日本の鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県である可能性はそれほど高くないと思われますが、予断を許さぬ状況であることには違いはありません。
予断を許さぬ状況で余談ですが、裏日本というのは日本海側を指す言葉であり、かつて裏日本という言い方は差別的、侮蔑的であるという苦情が多く寄せられることとなったため、1960年代後半からNHKでは使用されなくなり、1970年代後半からは他のメディアでも裏日本という言葉を使用することがなくなりました。現在ではぐわぐわ団以外のメディアで裏日本という言葉を見かけることはありません。
なお、範囲的には裏日本＞中国であることから、今回の中国の蓄電池部品を使った電気自動車に税制優遇しない件は中国地方に影響は見られるものの、裏日本全体に影響があるかといえばそういうわけではなく、ここまで話をしておいて申し訳ないのですが、まず間違いなくアメリカが言っている中国は中華人民共和国であろうと思われます。実にきなくさい。合掌。
