スシローの天つゆは確かに0円かもしれない。そして、わさび、塩、ガリ、醤油、コショウなんかも0円で手に入ります。お茶も言うなれば0円で飲めますし、冷水も0円で飲むことができます。だがしかし、来店者が全員天つゆだけを注文してお吸い物を飲み、ガリでお腹を満たし、わさびや塩でちびちびと冷水を飲むようなことをしていると、スシローが倒産するのである。
タダより怖いものはないと言いますが、スシローの天つゆ0円は地獄の第一歩なのかもしれません。そして、来店者に対する踏み絵なのかもしれません。天つゆを薄めて作ったお吸い物がめちょんこ美味しかったとすれば、みんな天つゆばかり注文することになるでしょう。気まぐれでお寿司を注文するブルジョワがいるかもしれませんが、昨今のインフレーションのおかげで物価は値上がりしているものの、日本の賃上げというのは春闘を通して労使間で協議されたうえで行われるものであり、賃上げのタイミングというのは年に1回しかないのです。しかし、物価の値上がりは年1回というわけではなく、気がつけばどんどん物価が上がっていくこともあるでしょう。コーヒー1杯を飲んでいるあいだに物価が2倍に上がったなんて話を聞いたことがありませんでしょうか。賃上げは年1回ですが、物価は常に変動しているのです。
つまり、天つゆ0円などと浮かれていてはいけないということです。スシローが天つゆを有料化する可能性も常にあると言えましょう。台湾の選挙は終わりましたが、これからアメリカの大統領選挙が始まります。今回のアメリカ大統領選挙の結果如何によっては中国との関係がますます悪化し、日本も中国からの輸入に対して関税の引き上げといった措置を取らざるを得なくなる可能性があります。そうなれば、物価がますます上がってしまうことになるのです。
昨日、天つゆ0円でお吸い物を作ると書いたところ、エリトリアやトルクメニスタンといった国からのアクセスが急増し、一時はてなのサーバーがパンクするところでした。それほどの影響力をもつぐわぐわ団ですので、記事を書くときにはいろいろと気をつけたいところです。
とりあえず、天つゆのお吸い物にガリを入れたら美味しいんじゃないかと思っています。合掌。
