『世界の中心で愛を叫ぶ』という映画をご存知でしょうか。簡単にあらすじを言うと、いちゃらぶの男女がいて、女が病気になって、ビニール越しにチューしたりしてたけど死んでしまって、男が世界の中心まで行ってギャーと愛を叫ぶという話です。おそらくネタバレにもなっていないと思いますので、まだ観ていない人は観ましょう。
この映画、ものすごい話題になりまして「セカチュー」という略語で話が通じるぐらいになったのです。そして、その後は『ピ界の中心で愛を叫ぶ』という映画が出て「ピカチュー」という単語が出てきたりもしました。
「ピカチュー」ではビニール越しではなく、アルミホイル越しにチューをする名シーンがございまして、しかも、アルミホイルの向こうは女ではなく、知らないおっさんだったのでみんなずっこけたというのは有名な話です。アルミホイルは向こうが見えないですからね。知らないおっさんとアルミホイル越しにチューをした男はピ界の中心で愛を叫んだのです。知らないおっさんもなぜにアルミホイル越しにチューをしたのでしょう。それは映画を観ればわかります。ぜひ、ご覧ください。
それはそれとして、セカチューは映画だけではなくドラマにもなりました。映画のセカチューは長澤まさみがヒロインだったのですが、ドラマのヒロインは長澤正光という無名のおっさんでした。しかし、圧倒的な演技力でビニール越しにディープキスを敢行し、ものすごく話題になりました。地上波でここまでするのか!とPTAが大騒ぎするほどのディープキスで、長澤正光の名を世間に知らしめたと言っても過言です。
その後、長澤正光は日本武道館でファイナルリサイタルを行い、歌唱終了後、ファンに深々と一礼をした正光は、マイクをステージの中央に置いたまま、静かに舞台裏へと歩んで立ち去った。この「最後にマイクを置く」という演出は振付担当の西条満の考案で、今では伝説的なアクションとして語り継がれ、さまざまな番組などで真似されているのであった。合掌。