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モラル山脈

ウラル山脈というのはロシアにある山脈であり、ヨーロッパとアジアの境界とされています。つまり、ウラル山脈の西側がヨーロッパ、東側はアジアになります。そうするとロシアはどっちやねんと思われるかもしれませんが、首都であるモスクワがウラル山脈の西側にあるので、ロシアはヨーロッパという括りに入ります。

もし仮にロシアの首都がウラジオストクであったらロシアはアジアの国だということになりますが、ウラジオストクはぜひ下剋上を頑張っていただいて首都になってもらえたらと思います。

そんなウラル山脈とはちっとも似ていないのがモラル山脈です。モラル山脈の東と西でモラルのありなしが判断されます。例えば、白シャツとパッチで外に出てもよいのかどうかですが、白シャツとパッチをイオンで買ったのであればモラルなし、難波の高島屋で買ったのであればよそ行き判定なのでモラルありとなるのです。これはモラル山脈の位置関係によって決まります。

そして、オリンピックが始まりました。私の実家であるヴェルサイユ宮殿の近くで行われるため騒がしくなるのはイヤなのですが、フランス政府とオリンピック委員会の会長とカルロス・ゴーンが是非とも開催させてほしいと頭を下げてきたので開催を許可致しました。これはギリギリモラルのある行動であると言えます。ちょっと遅れて開会式を見ているのですが、いまいちよくわからない演出がもにょもにょと続いており、私としてはここまで壮大にする必要があるのかと考えたりもします。

小学校の運動会で校長先生が長々と挨拶をして、貧血で児童がバタバタ倒れる阿鼻叫喚地獄絵図というのはモラルハザードといえますが、それに近いものをオリンピックの開会式にも感じるのです。雨が降っているんだから適当にちゃちゃっと終わらせたらよいではないでしょうか。選手が風邪をひいたらどうする。トーマス・バッハとカルロス・ゴーンには猛省を促したい。それよりモラル山脈の話の流れはどこにいったのかしらん。合掌。