この日、この時、始まる。
私はただ、見つめているだけ、為されるがまま。
ひとつ、ひとつ、見ていくけれど、
よくなることは、ない。
……ぼんくらなポエムっぽいのを書いてしまいましたが、2017年1月7日の午前10時に歯医者さんの予約を取ったのです。来年の事を言えば鬼が笑うと言いますが、鬼ではなく、優しい歯科衛生士さんと「なんだか先過ぎてわけがわかりませんねぇ」とニヨニヨしながら決めました。
昨年の天皇誕生日に歯の詰め物が取れてしまってから、親知らずを抜いたり、虫歯を治したりしてきたのですが、ようやく全部終わって、こないだ歯の点検に行ってきたのです。虫歯はなかったのでほっとしましたが、歯の点検というのは、実にもんにょりしたイベントだと思うのです。
なんせ、良くなることが基本的にはありません。新しい歯が生えてきましたね!ってなりませんからね。今、残っている歯が悪くなることはあれども、新しくなるとか、良くなるとか、レベルアップするとか、そういうことがないんです。良くて現状維持、うっかりすると、虫歯ですね!歯みがきちゃんとしてないからです!ってなるんです。
最近の歯医者さんは優しいので怒られはしませんが、自分の中で「どうして私は歯みがきもろくにできないぼんくらなんだろう……」と自己嫌悪することになるんです。一方、虫歯がなかったからといって「歯みがき上手にできましたね!」と褒められることはない……ですよねぇ。褒められたら嬉しいんですが、そこそこ人生長く生きていると歯みがきぐらいで褒められても困るっちゃあ困るんです。もう少し別のことで褒めて欲しいというのが率直な気持ちです。
いや、違う。
そんな欲望にまみれ、自己が暴走する。
承認欲求がとどまるところを知らずに。
褒められて困る、別のことで褒めて欲しい。
何を言っているんだろう、この漆黒の闇に覆われた世界で。
……ぼんくらなポエムっぽいのをまた書いてしまいましたが、歯みがきバッチリできてますね!って褒められたい。贅沢は言いません、歯みがきをきっちりして、褒められたいです。ばりばりと。そして、歯は大切にしましょう。
2080運動ってあるじゃないですか、20歳になっても80本の歯を保とうという運動。頑張って、歯をきっちり保っていきたいです。合掌。